男子校にありがち?同性に惚れるメカニズムは

「俺って同性愛?」7.5%が経験

2015.03.07 SAT


バラードを素敵に歌い上げる男性に「惚れた…」と思ってしまった経験、ない?
学生時代、「先輩の男気溢れる姿を目にして、ドキッとしたことがある」「親友が他の男子と仲良くしている姿を見て、ヤキモチを焼いたことがある」…そんな人はいないだろうか? 実は、筆者も男子校の学生時代、そのような経験をしたことがある。「もしかしてオレって同性愛の気がある?」とモヤモヤした気持ちになったが、ふだんはむしろ女好き。それでも、実は隠れた性的嗜好が眠っている…なんてこともあるのでは…。

そこで、20~30代の男性200人に「自分に同性愛の気があるのでは…と感じたことはある?」と質問したところ、「ある」7.5%、「ない」 92.0%という結果になった(残り0.5%は「同性愛者だ」という回答。調査協力:アイリサーチ)
。

また、「ある」と答えた15人に対してその相手を尋ねたところ、11人(73.3%)が「学生時代の友人や先輩・後輩」、6人(40.0%)が「芸能人やスポーツ選手など著名人」とのこと(複数回答)。

さらに「どんな場面でそう感じたか」という質問には、「相手と偶然、体の接触(または接近)があったとき」が最多の7人(46.7%)、「相手が他の人と仲良くしているのを見て嫉妬心が湧きあがってきたとき」が4人(26.7%)という結果が出た(複数回答)。

「自分は異性愛者」と思っていても、同性にトキめいてしまう…これは一体なぜなんだろう? 『同性愛と異性愛』の著者で中京大学国際教養学部教授の風間孝先生に同性に、恋心を抱くメカニズムについて聞いてみた。

「実は、同性に惚れる明確なメカニズムは解明されていません。しかし、人が異性に惚れる理由が『自分にないものを持っているから』であるとすれば、同性間でも『自分と違う性質の相手』であれば、惚れてしまうのは自然なことであるとも考えられます」(風間先生、以下同)

そもそも、異性愛者か同性愛者かを明確に区別することは難しい。風間先生がサンフランシスコの大学で研究をしていたとき、自分の性別について「Fluid(=流動的)」と答える人が多数を占めたという。また、バイセクシャルの人のなかにも「異性愛50%、同性愛50%」という人もいれば「異性愛95%、同性愛5%」という人もいるのだ。

さらに、性的な興奮ではなく、尊敬や憧れを感じた場合にも、その感情の正体は同性愛だった、ということがあるという。

「逆に、異性が相手の場合でも『親戚だから』『仕事仲間だから』など、関係性が理由で性的感情を抱かないようにすることもありますよね。これは無意識のうちに性的な感情を抑えているからと考えられます。同様に『同性だから』という理由で、無意識のうちに同性に対する性的な感情を抑えている可能性もあるんです」

ということは、筆者も同性愛者である可能性があるということ?

「そうなりますね。ただし、男子校や刑務所、軍隊など、異性がいない環境にいると、異性に近い同性(たとえば可愛らしい男性)を恋愛対象として見る現象『機会的同性愛』が起こります。これはあくまで“異性の代わり”として同性を見ているに過ぎないので、その経験をした方が同性愛者であるとは限りません」

見極めるのは難しいが、そもそも異性愛・同性愛の垣根は、僕らが思っている以上に曖昧模糊としたもののようだ…。湧きあがった感情をありのままに受け入れるのが大切なのかもしれない。
(黄 孟志)

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