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「オワハラ」問題視はおかしい?

2015.07.14 TUE

噂のネット事件簿


いつの時代も就活戦線は“異状”?
経団連の新ガイドラインにより、2016年度に卒業する大学生の就職活動における面接が4年生の8月1日から解禁となる。それを前にして、従来のスケジュール通りに採用活動を行った企業が内定を出す学生に対し、他社への就職活動を終わらすよう圧力をかける「オワハラ」(終われハラスメント)という言葉がホットになっている。

NHKでは6月26日放送の『おはよう日本』、7月8日の『NHKニュースウオッチ9 』で特集を組み、また、その他雑誌や新聞でも多く取り上げられた。その特集や記事は、おおむね「経団連のガイドラインをよそに、外資系や中小企業などでは8月1日よりも前に採用活動を始めて、優秀な人材には早めに内々定を出す傾向がある。そして、その際に懸念されるのが『オワハラ』問題だ」という内容になっている。

しかし一方でネット上には、ことさらに「オワハラ」を取り上げることに違和感をおぼえる声も多数あがっている。

そもそも採用活動が開始する時期にかかわらず、経団連に加盟していない企業などが優秀な学生を“青田買い”するのは今に始まったことではなく、企業が学生を囲い込むケースは「拘束」といわれてきた。そのためツイッターには、

「オワハラ今年から言われている事に不快感。
十数年前から『事前研修』という形で拘束されるパターンが何社もありました」
「内定辞退して怒られるとか、この場で誓約書にサインしないと内定を出さないとか、そんなものは新卒採用において昔からあった話。『オワハラ』という新語でさも最近出てきた風潮のように錯覚してしまうと、本質を見失う」

と、まるで新しい現象であるかのようにいわれることに不快感を示す声や、

「内定を貰っても行く気が無い会社を受けといて
内定拘束が掛かるとハラスメント扱いとかw
なら初めから受けるなよw
お前が受かったせいで落ちた学生だっているんだし」
「内定をもらった企業からの拘束要求をハラスメントと感じたとするなら、普通はそんな体質の企業は願い下げじゃないだろうか?つまり『オワハラ』はハラスメントと言えるんだろうか?」

など、「ハラスメント」と捉えるのは、学生側の“自分都合”過ぎるのではないかという意見も多数。また、

「オワハラは別に良くないか(゚ペ)?内定出してあと断ると企業は困るじゃろ┐( ̄ー ̄)┌
オワハラってなんだよって思ったけど別に普通の事だった」
「なんでもハラスメントにするのはどうかと思う。クローズしたい営業と他の有利な取引先を探したい買い手と考えれば、社会では普通の交渉」

と「ハラスメント」ではなく、ビジネス上の「交渉」と考えればおかしなことではないという指摘も散見される。

なお、「マイナビ」が7月10日に発表した大学生就職内定率調査によると、6月末時点の内々定率は44.2%にのぼる。一方、内々定保有者で今後も就職活動を継続する人は70.5%(「不満ではないが継続」48.7%、「不満なので継続」21.8%の合計)。新ガイドラインによって就職活動が短期になり、学生が「1社の結果を待って2社目を受ける」という猶予がなくなったのも確か。学生側からすれば「万が一、希望の企業に落ちたら就職できないかもしれない…」と考えれば、多数の企業に応募するのも仕方のない話だ。

「オワハラ」という言葉の良し悪しはさて置き、この問題の本質は別のところにあるのかも…。
(花賀太)

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