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「ブラック部活」生徒・教員の苦悩

2015.10.29 THU

噂のネット事件簿


昔は「運動中に水を飲むのはNG」という時代も
『AERA』(2015年11月2日号)に掲載され、10月26日にニュースサイト「dot.」で公開された記事「子どもに理不尽強いる『ブラック部活』の実情 丸刈りや白飯2杯ノルマも当たり前」が、波紋を広げている。

記事では、根性論をふりかざして健康に悪影響があるほどの練習を強いたり、「遅刻で全員丸刈り」などという厳罰を下したりする部活顧問の存在のほか、部活に理不尽な決まりや習慣がはびこる実態を取材。また名古屋大学大学院准教授・内田良氏の話として、「自らの経験則だけで指導してしまう顧問」が多いことに加え、そういった顧問は「医学的、生理学的な正しい知識を理解していないので非常に危険」であることも伝えている。

理不尽なことを強いられても耐えるのが「美徳」とされる部活のあり方に問題提起する内容の記事に対し、ツイッターでは、

「私も 殴られる。水飲んじゃダメ。先輩に勝てば部員に無視される。 普通でした。。。」
「中学の時、ケガで試合に行かなかった時に飴を持ち込んだくらいで、生活指導がブチ切れた。当然、全員集めて説教。反発した俺は水攻めされた」

と、自分の過去を振り返る人や、

「こういう現状って何十年も前からあって犠牲者も無数にいるのに、なぜいまだになくならないんですかね」
「部活の顧問も資格制にしたほうがいいんじゃないかね・・・」

と、厳しい部活の実態を憂えるコメントが投稿されている。さらに、同記事で内田氏はこのような「ブラック部活」に慣れた学生が「ブラックバイト・ブラック企業」に狙われるのではないか? と危惧する発言をしており、これに対しては、

「結局、学校の部活動というのは『社畜』養成機関なのだよね。私は高校では部活動は一切やらなかったのだけど、そのおかげでブラック企業的な体質に染まらなかったのは本当に良かったと思う」
「『俺はあんなに大変な部活を頑張ったこれの比じゃない』『嫌ならやめろ』みたいな全ては自己責任甘えは許さないマンばっかで、そらブラック企業もブラックバイトもなくなんないよな…」
「『ブラック部活に慣れた人がブラック企業に入る』と書かれているけど、『ブラック部活に慣れた人が将来社会にはびこってブラック環境が当たり前の風潮を作り出す』でしょ?」

などと様々な声が寄せられている。

ただ、この記事を違う視点でみる人もいるようだ。東京都教育委員でもある乙武洋匡氏はツイッターで、

「そもそも、教員が部活の顧問として、勤務時間外まで酷使されている現状がブラックであるという見方もある」

と、教員側にとっても部活は“ブラック”になっていることを指摘。他のユーザーからも、

「ブラック部活の顧問の負担も忘れないで!!」
「ブラック部活って言うけど、土日返上で部活に付き合う先生の方が何倍もブラックだよね」

など、同様の意見も投稿されている。

理不尽な練習を強いる教員の存在は問題視されてしかるべきだが、一方で教員の負担があるとすればそれも解決しなければならない課題だろう。指導方法と教員の待遇を含め、部活のあり方が問われていきそうだ。
(花賀太)

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