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五輪向け・ホワイトハッカーに疑問

2016.01.06 WED

噂のネット事件簿


東京オリンピックに向けサイバーテロ対策強化のために「ホワイトハッカー」の確保が進められる予定
2020年の東京オリンピックに向けて、政府はサイバーテロ対策に本腰を入れると1月2日に時事ドットコムが報じた。記事では「ホワイトハッカー」を一定数確保する予定だとされており、ネット上では様々な意見が出ている。

「ホワイトハッカー」とは、サイバーテロを行う犯罪者と同じくらいの技術や知識を持った専門家のこと。“悪意あるハッキング”ではなく、“テロ対策”にその技術を活用する“善良なハッカー”ということだ。

記事によれば、そんな「ホワイトハッカー」はIT技術を競う大会やセキュリティに興味を持つ若者向けの育成キャンプを通じて発掘する方針だというが、ツイッターでは、

「遅すぎだろ、始めるのが15年は遅いよ…」
「民間から引き抜くのが手っ取り早い。そもそも育成できる類のものじゃないし」
「その前に政府や公官庁全体の情報セキュリティ教育の初歩から叩きこんだ方が有意義だろう。ザルセキュリティを改めるだけでも効果ある」

などと、あまり賛同できないという意見が多かった。どうやら日本政府のサイバーテロに対する意識は低いと感じているネットユーザーが多いようだ。

また、ネット上で特にツッコミが入れられているのが「ホワイトハッカー」というネーミング。ツイッターでは、

「ホワイトハッカー 和製英語やな。 本来ハッカーには犯罪者を意味するところはないけど、新聞ニュースがITの犯罪者を意味するクラッカーを使わないからしゃーない」
「ホワイトハッカーという呼び方に違和感あるんだよな ここで言うホワイトハッカー=ハッカー ここでいうハッカーをクラッカーでええやん」
「ホワイトハッカーねぇ。新しい言葉作らずに,素直にハッカーとクラッカーってわけりゃいいんじゃねと」

といった意見が寄せられている。

「ハッカー」というと、コンピュータを不正に乗っ取る人を指すというイメージがあるが、本来はコンピュータに対する深い知識を持つ人を指す言葉。一方、不正にコンピュータに侵入したり、プログラムを改ざんしたりする人のことは「クラッカー」と呼ぶ。つまり、そもそも「ハッカー」という言葉に悪意を持った人という意味は含まれていないため、わざわざ「ホワイトハッカー」と呼ぶ必要はないのではないかと考えるネットユーザーが多いのだ。

とはいえ、日本では「ハッカー」という言葉がネガティブな意味で定着しているのも事実。「政府がハッカーを確保する」というと確かに誤解を招きかねないわけであり、「ホワイトハッカー」という言葉を使うのも仕方ないことかもしれない。
(奈波くるみ)

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