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「紹介状なしの受診」負担増に賛否

2016.01.08 FRI

噂のネット事件簿


背景には、大病院の勤務医の負担増もある本問題
厚生労働省は2016年度から、紹介状を持たずに大病院で受診する際、患者に5000円以上の追加負担を求める方針を決定。対象となるのは高度な医療を提供する大学病院などの「特定機能病院」や、500床以上の病院となる見込み。これに対して賛否の声があがっている。

紹介状は「診療情報提供書」とも呼ばれ、医師が他の医師に患者を紹介する際に書く書類。紹介状には、紹介を受けた医師がスムーズに診療できるよう、患者の病名や診断、治療経過などが記されている。

今回の厚労省の方針は、患者が大病院に集中する状態を解消するための施策だ。昨年5月には、国民に広く負担を求める医療保険制度改革法が成立。軽症の患者は地域の病院に、治療が難しい患者は大病院にという役割分担を進めるため、紹介状なしの患者に費用負担を求めることが改革法に盛り込まれていた。

いよいよ、具体的な額についての検討が始まったわけだが、これに対するネットの反応は割れている。ツイッターには、

「1万円でもいいんじゃない」
「賛成。素人判断で直行する前に『身近なかかりつけ医』に相談する方が早い。限りある専門医を大切に」
「これくらいしないとダメですわ 大病院はコンビニちゃうんやで」
「ちょっと喉が痛いとかで大きな病院くる人は本当やめて欲しい。町医者でも十分対応可能だし、もし対応できない場合だけ紹介状書いてもらって大病院来て。じゃないと本当にその病院を受診するとこが必要な人の受診が遅くなってしまう」(原文ママ)

と、厚労省の方針に賛意を示す声もあるものの、5000円という額は決して小さくないため、

「これは酷い仕打ちだよ。 病人にとっては」
「5000円払えない人は大病院に行くなというもの。公的医療の門前払い」
「お金無い人は大きな病院で受診出来ないのですか…そうですか…」
「患者を大病院から遠ざけ、健康状態を悪化させる、即ちカネの無い者は死ねという最低の愚策だ」

など、これに反対する声も多数寄せられている。

反対の声も多い今回の負担増案だが、近くに大病院しかない場合や、救急車で運ばれた場合などは対象外となる。また、1月5日付の日本経済新聞によれば、現在でも大病院では自主的に3000~4000円程度の追加負担を求めるところも多いという。

とはいえ、「5000円以上」という具体的な数字が浮上しただけに、今後も反発が予想されそうだ。
(金子則男)

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