モード界で大注目の日本の技術

土に返るスーツができるかも!?第3の繊維「紙の糸」とは

2005.02.03 THU

春夏物が揃い始め、スーツでも新調したくなる今日この頃。素材はどんなものをお探しで?麻?カッコよく着こなせれば高得点。遊び系ならナイロン系もハズせないですね。

ところで、世界のアパレル業界は、麻や綿の天然繊維系、ポリエステルやナイロンなどの化合繊維系のほぼ2種類で回っている…と思うでしょ?ところが!最近、“第3の繊維”としてにわかに脚光を浴びているのが、パルプから作られる「紙の糸」。

紙から糸? そりゃまた斬新な!と思うでしょ?ところがこの紙の糸、1910 年代を中心に、盛んに生産されていた時期があったのだ。近年は安価な化学繊維に代わられていたが、ヨーロッパの有名メゾンで採用の動きが広まっていることから、再び要注目素材として赤マル急上昇中。

「マニラ麻の葉脈繊維をパルプ化して極薄紙にし、それを1~4mmという極細にスリット、さらに撚り上げて糸にします。パルプが原材料なので、地中に廃棄しても微生物が分解してくれる。環境に優しい、オーガニックな素材という点も評価していただけたのでは」と、2002年に紙の糸「OJO+」(オージョ)を本格発売、生産を拡大中の王子ファイバーの白石弘之社長。

ちなみに日本の技術は、この紙の糸だけでなく、モード界で熱い視線を集めている。和歌山の島精機が発表した、縫い目の無いニット編み機「ホールガーメント」は、イタリアのニットブランドで広く採用されている。ニット製品の編み機というのは本来四角い平面での編地を編み上げ、それを身頃・袖に切断し、最終的に人の手によって縫い合わせるのだが、「ホールガーメント」は、四角い平面の編地ではなく、立体的に一気に一着編みあがってしまう画期的なものなのだ。つまり裁断や縫製時の人件費を節約。編地のムダも出ない、というワケ。

なんだか日本の技術が活躍しているモード界。今度お買い物したら、素材をチェックしてみます?あなたのスーツ、原材料はR25と同じ紙かもよ!?

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