パンダがいなくなっても大丈夫!?

“おもしろズー構想”推進中の上野動物園が「園長を展示」!

2005.03.31 THU

最近仕事に追われて心も渇きがち…。たまには動物園でパンダでも眺めながらのんびり、なんてのもいいなあと思っていた矢先に「上野動物園のジャイアントパンダが存亡の危機」というニュースが飛び込んできた。

現在上野にいるパンダは雄のリンリン(19歳)と、メキシコの動物園から預かり受けている雌のシュアンシュアン(17歳)の2頭。リンリンは気が弱いため自然交配が難しく、人工授精も失敗続き。飼育下のパンダは20歳を超えると死亡率が急増、シュアンシュアンの返還時期も迫っているため、このままだと上野のパンダは高齢のリンリン1頭だけになってしまうというのだ。

日本には他にも和歌山県・白浜のアドベンチャーワールドに5頭、神戸市立王子動物園に2頭のパンダがいるが、東日本で見られなくなるのは寂しい。「最善を尽くしてはいるんだけど、シュアンシュアンの発情期も安定していないし、なかなか難しいんですよねえ」(小宮輝之園長)。

上野動物園は昨夏、旭山動物園(北海道・旭川)に月間入園者数日本一の座を奪われており、パンダもいなくなるなんてことになれば大ピンチなのでは? 「公立動物園は長期計画に基づいて運営されます。これまでうちは希少種保護を目的とした“ズーストック計画”に尽力してきましたが、21世紀からは“おもしろズー構想”を推進。動物の生態や行動を自然のままに見せる仕掛けも工夫しているんですよ」(園長)。たとえば開園直後にライオンやトラの放飼場に行くと、鋭い牙や爪、おろし金のような舌を使って牛の骨を食べる様子が間近で見られるという。こうした取り組みが入場者数の復調につながりつつあるようだ。

また、同園ではユニークなイベントも目白押しで、なかでも出色なのは4月1日にペンギン池の中で“ヒト(園長)を展示”するというエイプリルフール企画。展示動物本人による解説もあるとか。うららかな春、じつはひそかに進化していた動物園に足を運んでみては?

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