科学者が重さの新定義を研究中!?

1kgってなぜ“あの重さ”なのか、知ってます?

2005.04.07 THU

1kgってどうして “あの重さ”なのか知ってますか? 調べてみると、1889年に開催された第1回国際度量衡総会で、直径39mm×高さ39mmの白金・イリジウム合金でつくられた円柱型の原器が国際基準(国際キログラム原器)と宣言され、1kgは現在認識されている“あの重さ”になったそうだ。ちなみに、日本で採用している7つのSI(国際単位系)基本単位で、現存する物質が基準になっているのはキログラムだけ。

この国際キログラム原器のレプリカは日本にもあるという。それはぜひ見てみたい、願わくば触ってみたい! と、さっそく経済産業省に問い合わせてみたが…。

「見ることも触ることもできません。日本国キログラム原器はつくば市にある産業技術総合研究所が厳重に保管しています。これは大臣でもガラス越しにしか見られません。このレプリカ(基準分銅)は都道府県の計量検定所に配布されていて、全国の商店(精米店、鮮魚店、薬局)などにある秤の精度を確認するため、2年に1度の定期検査に使われています」(計上行政室)。この検査の結果、正しく検定された秤には、合格証のシールが貼られるそうだ。

でも、そもそも自然災害でこの円柱が壊れたら、重さの基準はどうなるの? 原器が風化して重さが変わる、なんてこともありそうだけど…と、さらに調査を続けてみると、実は25年も前から世界中の科学者の間で、新しい「キログラム」の定義が研究されていることがわかった。その内容は、アボガドロ定数(質量数12の炭素0.012kgに含まれる原子の数)、プランク定数(電磁エネルギーの最小単位)のどちらかの普遍定数値を定め、キログラムを再定義しようというもの。いずれかの定義が認定されれば、アナログな円柱原器なんて必要なくなる、というわけだ。

この実現は少し先になりそうだが、もしキログラム原器が御役御免になったら、ぜひ一度この手で持ち上げ、本物の“キログラム”を感じてみたい!!

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