シャワー効果で集客増をねらう

お散歩気分でデパート散策…“デパ屋”再生計画進行中!?

2005.06.09 THU

デパートが来店客増を狙う手段としての「デパ地下の充実」というのはいまや常識。お惣菜やスイーツなど、有名店も出店していて連日賑わっている。デパ地下に買い物に来たお客さんをうまく上階へ誘導し、店全体を活性化するという「噴水効果」の恩恵を多くのデパートが受けているはずだ。

そんなデパ地下人気が定着した今、次の集客方法として注目を集めているのが屋上スペース。いわゆる「デパ屋」である。デパートの屋上といえば、コインを入れて遊ぶ電動遊具が寂しげに設置され、片隅にポツンとベンチが並んでいるというような、どちらかというと暗い印象がある。しかしここ数年でリニューアル化が進み、玉川高島屋は小洒落た「フォレストガーデン」に、東急東横店やプランタン銀座はサッカー熱を当て込んでフットサルコートに改装するなど、各店趣向を凝らしている。

なかでも目を引くのが35年ぶりに全面改装したという、日本橋高島屋の「トップアイランド」だ。目玉はドッグブティックの「犬の生活」。買い物中に愛犬を預かったり、トリミングやシャンプーなども引き受けてくれる。また都内のデパ屋では初という、引き綱なしで愛犬を遊ばせることができるドッグパークを併設している。「ペットブームで犬を飼っている人が増加しているというのに、都心では遊ばせてあげられる広いスペースが少なくなっているのが現状。都市部の人口増加も手伝って、飼い主とワンちゃんにとって貴重な空間になりえると思います」(高島屋広報・石原やえさん)。「犬の生活」のほかにもカフェなどもそろい、また緑と花に囲まれた洋風和風2種類の庭園や、変幻自在のゆったりしたイベント広場が設けられている。

屋上の有効活用で、デパ地下の「噴水効果」とは逆に、最上階から店を活性化する「シャワー効果」に期待が寄せられている。女性の買い物に付き合って待ちぼうけ…というパターンが多い殿方諸君にとって、デパ屋は憩いの場になる?

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト