ドイツでは「ノミ」、フランスでは「カツレツ」…

『ねこふんじゃった』は国によって曲名が違う!?

2005.06.30 THU

♪ねこふんじゃった、ねこふんじゃった~。ピアノなんて習ったこともないのに、これだけは弾けるという人も多いはず。

ところがこの曲、ドイツでは『ノミのワルツ』、フランスでは『カツレツ』、スペインでは『チョコレート』、キューバでは『アヒルの子たち』、メキシコでは『お猿さん』…というように、国によってまったく別の名前で親しまれているのだ。

この、ふつうなら「へー、面白いね」で終わるはずの謎を、15年間も研究し続けているのが宮本ルミ子さん。都内でピアノ教師をしている彼女は、「東京音大を卒業後、結婚式場やホテルでピアノ演奏の仕事をしていたんですが、たまたま入った輸入楽譜屋さんで手に取った楽譜がきっかけでした」と語った。譜面を見て、すぐに『ねこふんじゃった』だとわかったが、そこに書かれていた曲名は『FLOH WALZER(ノミのワルツ)』。

以来、「他にも面白い曲名があるかも」とオリジナルの楽譜を少しずつ集め始める。97年には「ねこふんじゃった資料室」というウェブサイトも開設、一般の人や大学教授などから続々と情報が寄せられ、現在では計25の曲名があることを突き止めるに至った。またどの楽譜にも“作者不詳”としか書かれていなかった作曲者も、フェルナンド・ローというドイツ人が1896年に作曲したようだ、という推測ができるところまでたどり着いた。

一方、今年の4月には全曲『ねこふんじゃった』というコンサートを企画。さすがにお客さんも飽きるのでは、と聞くと「あの曲は本当に美しいメロディー。一流の演奏者の方々に協力していただいて、バロックスタイル、フラメンコ調といった様々なアレンジで聞いてもらいました。子供の遊び曲だと思っていた方にも、本当の魅力を知ってもらえたはず」(宮本さん)。

次回のコンサートは9月10日、港区麻布区民ホールにて。あなたの「ねこふんじゃった」観が変わるかも!?

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