「緊急地震速報」の実力やいかに?

「あと○秒で震度6」あなたならどうする?

2005.10.06 THU

震度6弱を記録した宮城県沖地震。実はこのとき、仙台市内に大きな揺れが到達する16秒前に、これを速報することに成功していたという。これは、気象庁が04年2月から試験運用を行っている「緊急地震速報」だ。現在、全国の民間企業や大学など約150施設に、試験的に提供されている。

「構想は10年以上前からあり、通信環境や情報処理、地震学など技術の進歩によって実現しました」と言うのは、気象庁地震火山部管理課。この情報は、地震波のP波(縦波)とS波(横波)の伝わる速度の違いを利用したもので、「被害を発生させる大きな揺れは、一般にS波によってもたらされます。P波のほうがS波より速く伝わるので、観測点に先に到達するP波のデータから震源やマグニチュード、遅れてくるS波による大きな揺れ(震度)や到達時刻を直ちに推定することで、大きな揺れの到達前にお知らせできるのです」(同課)

実際に「○秒後に地震発生!」と聞いて、とっさにどう行動すればいいのだろうか。東京消防庁にコメントを求めると、「うちが話せるのは、中期的な地震対策と発生後どうするか、だけ。緊急地震速報が入っても、あと数秒では…」(広報担当者)。

しかし、気象庁地震火山部管理課は、「地震の恐ろしさは、大きな揺れが突然襲ってくること。たとえわずかな時間でも事前に知ることができれば、運行中の列車を制御したり、エレベーターを最寄りの階に停止して扉を開放できます。また各自の安全を図り、火の元を止めることもできるでしょう」と、今後の実用化に期待を寄せる。

ただし、たった数秒間の地震波のデータから推定を行うため、情報の精度が十分でないことも。また、内陸直下で発生した地震の場合、震源の近くでは情報が揺れのあとになるなど、限界があるという。

やはり、地震対策で一番大切なのは、日頃からの備えと発生時における“平常心”いうことか。「○秒後に震度6」――あなたなら、何をしますか?

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