約72万軒分の節電効果を達成!

この夏、「クールビズ」はどのくらい効果があったの?

2005.10.20 THU

ノーネクタイ勤労を提唱するクールビズ運動が、9月末をもって一段落した。開始当初は懐疑派も多かったようだが、テレビ番組の企画でノーネクタイによる体感温度差が測定され、全社的にクールビズ運動を推奨する企業が現れるなど、クールビズはR25世代にとっても身近な出来事だったようだ。

では実際のところ、いったいどれほどの効果を挙げたのだろう? いくつかの側面から、クールビズの成果を調べてみた。

まずは電力。電気事業連合会によれば、「エアコン28℃設定」の啓蒙により、6~8月の3カ月間で計2億1000万Kw/hの電力量が節約できたという。これは一般家庭約72万軒分に相当するというから、省エネ効果は絶大だ。

また、それによる二酸化炭素の排出は、7万9000トン減。これまた一般家庭換算で約1万4000軒の年間排出量に相当するそうで、そもそもクールビズの主目的が地球温暖化防止にあったことを考えれば、目に見える効果といえそうだ。

クールビズは、日本経済においてもなかなかの成果を挙げている。第一生命経済研究所が発表した経済波及効果は、実に「約1000億円」。なかでも目立ったのはノーネクタイによる紳士服需要で、日本百貨店協会加盟店の紳士服部門売上総計は、前年同期比で3%アップを果たした。同様にカジュアル衣料品店「ユニクロ」でも、サラリーマン諸氏がクールビズの支度に取りかかり始めた6月、既存店売上高が前年同月比13.7%増と大幅に上昇。来店客数も9..8%増加するなど好調だ。

もちろんその一方で、売上激減のネクタイ業界の猛反発などは確かにあった。しかし、日本の成果を見習い、中国・北京市でもクールビズが採り入れられるなど、その成果は上々といってよいだろう。

今冬には「温度設定を上げずにもっと着る」を提唱するウォームビズが控えている。こちらは、クールビズの2匹目のドジョウとなるか?

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