テラの次は何? その次は?

メモリーの進化で数字のケタがどんどん増えてるんです

2006.01.05 THU

オーストラリアの先住民・アボリジニの言葉には、数を表す単語が「2」までしかない。彼らにとって、ものごとは「ひとつ」か「ふたつ」。それ以上の数は すべて「たくさん」なのだ。紀元前後にヨーロッパ全域で栄華を誇ったローマ帝国でさえ、最上の位は「千」だった。人の生活に「万」や「億」が必要になったのは、もっとあとの話らしい。

現在、世界には約60億人が暮らしていて、日本の国家予算は約82兆円。ぼくらの身の回りにある数字は、加速度的に大きくなっている。なかでもケタ外れのスピードで位を上げているのが、コンピューターなどのIT分野。ここで基本になるのは半角英数で約1文字分の情報量を持つ「バイト」という単位で、1000ごとにキロ・メガ・ギガ…と位が上がっていく。

70年にIBMが開発したフロッピーディスクの記録容量はわずか128キロバイト だったが、今ではそれより小型のフラッシュメモリーでさえギガ単位の容量が当たり前。さらに、数テラバイトの個人向けハードディスクが各社から発売され、現在進行中のスパコン開発プロジェクトが目標にしている計算処理能力は10ペタフロップス(=1秒間に10の16乗回の計算を行う)。

このペースで行けば、国際単位系(SI)で定められた最上位「ヨタ(10の24乗)」バイトクラスの記録メディアが現れるのも遠い話ではなさそうだ。

ちなみに、仏教語を基にした数の位にはさらに上がある。江戸時代の算術書『塵劫記(じんこうき)』に書かれた最大の位「無量大数」は10の68乗。そして、それすら砂粒ほどに思えるのがインド伝来の教典『華厳経(けごんきょう)』に出てくる「不可説」という位。この理論値は、1のあとにゼロが4澗 (かん)6522溝(こう)9798穣(じょう)5247a(じょ)2055垓(がい)5516京(けい)3324兆7109億8120万6016個 も続くとか…。う~ん、もうたくさん!

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