南極で「アイスキューブ」建設中

ところでニュートリノっていったい何だ??

2006.05.25 THU

02年に小柴昌俊教授がニュートリノの研究でノーベル物理学賞を受賞したのは、記憶に新しいところ。でも、ニュートリノってなんのことだかわからないですよね…。

「ニュートリノは、とても小さい“素粒子”の一種です」と教えてくださったのは千葉大学助教授の吉田 滋さん。千葉大学は、約1km立方の観測機器群を南極の地下1・4kmの氷の中に埋めニュートリノを研究する「アイスキューブ」という国際プロジェクトに、日本の研究グループから唯一参加しているのだとか。

「また、ニュートリノはほかの物質とほとんど衝突せず、ありとあらゆるモノを突き抜けるという特徴があります」(同)

…ん? それって観測器も突き抜けるってこと? そんなニュートリノをどうやって観測するのだろう? 実は“ほとんど衝突しない”のであって“まったく”ではないのがミソ。つまりモノが大きければ大きいほど、モノのどこかでニュートリノが衝突する可能性が高くなる。アイスキューブは膨大な氷のどこかに衝突したニュートリノを見つけて調べる仕組みなのだ。言い換えれば、ニュートリノはどれほど遠い宇宙のかなたで生まれたとしても、何ともぶつからず、生まれたときの状態のまま飛んでくるということ。

「ニュートリノには、どこでどんなことが起きたのかという情報が残っています。ブラックホールや遠く離れた銀河、ビッグバンなど、そこでそのとき生まれたニュートリノをつかまえて調べることができれば、色々なことがわかるはずです。ほかにも、たとえば超高エネルギー宇宙線という正体不明のものもあるのですが、これについてもニュートリノを調べることによって様々なヒントや証拠が得られると期待しています」(同)

夜空に星を眺め宇宙に思いをはせた経験のある、キミ! アイスキューブがどんな新しい発見を伝えてくれるのか、ドキドキワクワクしながら待とう!

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