国際化の時代といわれて久しいですが…

姉妹都市を結ぶとどんなメリットがあるの?

2006.06.15 THU

旅行をしようかな、とガイドブックを眺めていたら、筆者の地元「静岡市とフランスのカンヌが姉妹都市」と書いてあり驚いた。何でもカンヌ市が東京近郊で海岸を持つ都市と交流したい、と決まったそうだが、姉妹都市になるとどんなメリットがあるのだろう?
「姉妹都市になると、役所にその都市の窓口ができて、地元の企業が海外進出するときに便宜が図りやすくなることがあります。ほかにも外国人教師派遣、技術開発の相互援助などで交流が盛んになります。姉妹都市になるきっかけは、地場産業や緯度が同じだったり、地元出身の偉人が海外で功績を残したから、というケースもあって提携理由は様々です」(自治体国際化協会交流親善課長・荒木稔さん)

姉妹都市になったからといっても、すぐに企業が海外進出できたり、都市が国際化するわけではない。姉妹都市になるということは、海外の都市との接点ができて交流のスタートラインについただけなのだ。

1955年に長崎市とアメリカのセントポール市が姉妹都市になったのを手始めに、姉妹都市提携は増えていった。平和活動の一環として始まった姉妹都市提携も、教育、経済と交流分野は多岐に渡っている。たとえば、陶磁器の名産地・愛知県瀬戸市は、同じく世界的陶磁器の産地・中国の景徳鎮市と姉妹都市になっているなんてケースもある。外交は政府の専売特許ではない。市民レベルで交流する国際化のはじめの一歩が、姉妹都市なのである。

ちなみに、なぜ兄弟都市じゃなくて姉妹都市なのか? デビュー作を処女作というように、「都市」という無生物を形容するには女性詞で表現するのがアメリカ英語では一般的。だから兄弟都市とはいわないのだ。姉妹都市はアメリカ英語「Sister city」の直訳で、イギリスでは「Twin City(双子都市)」、ドイツでは「Partnerstadt(パートナー都市)」、中国では上下の関係をなくして「友好都市」と呼んでいるそうです。

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