大航海時代に生まれた言葉だったのか!?

「正常位」っていったいどこが“正常”なんですか?

2006.08.31 THU

誰もが知ってる日常語なのに、どうしてなのか辞書には載ってない。そんな言葉って、意外とたくさんあるものなんですよ。

たとえば「正常位」。いや、いきなりエロスな話題で恐縮ですが。キッパリ“正常”と言い切ってる以上、健全な話題として然るべき解説を行ってもいいわけじゃないですか。だのに、こればっかりはみんな口をそろえてダンマリ。そんな有様では、正常位って本当に“正常”なの?てな疑問すら、わいてきますよね。というわけで、正常位が“正常”である根拠について調べたのですが…なんかシックリこないんだ。

そもそも。日本には「四十八手」と呼ばれる、江戸時代に完成した体位の分類がありまして。そのなかで、いちばん正常位に近い型の呼称は「本手(網代本手)」または「本間どり」。「本」って字が入ってるんだから、ベースとなる体位なんだな、という連想はできるものの、これが正常位って言葉の原型になったとは、どうにも考えにくい。

そこでさらに調べると。どうやら正常位の“正常”って概念は、輸入モノのようなんです。「missionary position」、直訳すれば「宣教師の体位」というのが、欧米における正常位の呼称。文献によれば、15世紀半ばから始まった大航海時代に、世界各地へ赴きキリスト教をひろめた宣教師たちが、赴任先の皆さんに “もっとも適切なスタイル”としてこの体位を指導したことから、この言葉が生まれたんだとか。つまり、この場合の“正常”ってのは、キリスト教のおしえに基づいたもの、だったんですな。

ちなみに。この「宣教師の体位」がいつごろ、如何なる理由で「正常位」という日本語となり、一般化したかについては、残念ながら未詳。性に関する文献の収集家として知られる松沢呉一氏によれば「第2次大戦後に普及した言葉である可能性が高い」とのことなんですが…。いったいあの体位を“正常”としたのは、誰なのか? 今宵二人でゆっくり考えてみてはいかがでしょう…なんて、エッチね!

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト