商店街を歩く楽しみとは…!?

大きな商店街をぶらり散歩して「侘寂」を感じてみました!

2006.11.22 WED

もっとも生活に密着した場所で、もっとも身近な遊び場所でもある「商店街」といういろんなお店の集合体。いきなりだが、商店街と聞いてきみはどこの街を思い浮かべるだろう。

上野のアメ横? 砂町銀座? 巣鴨地蔵通り商店街? たしかに観光地化した商店街を歩くのも悪くはないけれど、商店街の本来のあり方としてはすこし違うような気がするのだ。商店街をぶらぶらと散歩するほんとうの楽しみ、それは――。「やっぱり地元密着の小さなお店をのぞくことでしょうね、商店街を歩く楽しみは。加えて、重要なのは活気です」(『散歩の達人』編集部)。

そこで、戦後の匂いをほんのわずかに残した有名商店街、板橋区のハッピーロード大山を試しに散歩してみた。まず真っ先に目に飛びこんできたのは自転車に乗って突っこんでくるおばちゃん。最近の商店街は自転車の乗り入れを禁止している場合が多いのだが、ここの自転車の数は尋常じゃない。まるで北京の朝の光景のような活気で、商店街そのものも独得の味わい深い店が軒を連らねているのだ。また商店街の入口付近には戦後から続くという小さな肉屋さんや八百屋さんが並び、アジアっぽい熱気を醸しだしている。齢41を数える俺としては子どものころを思いだして甘酸っぱい気分になったりするのだが、ただ残念なのは、その大山でもまさに「地元密着の小さな店」がだんだん姿を消しつつあること。しかも、代わりに増えているのがファストフード店や携帯電話ショップ。この傾向は大山だけではなく、いまや多くの商店街である種の“画一化”が進行しているという。

なんだか高村光太郎『智恵子抄』の冒頭の一文「智恵子は東京に空が無いといふ、ほんとの空がみたいといふ」が頭をよぎってしまうが、結局、商店街の楽しみはもう地元の小さな店だけではないのかもしれない。小さな店がなくなり、新しい店になってゆく「侘寂」もまた、商店街を歩く意味なのだ。近所に商店街がある人はそんな視点で歩いてみてはどうだろう?

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