デニール、モース、ハナゲ…

“計測器コンシェルジェ”に単位と計測器の話を聞いてきた

2006.12.21 THU



撮影/島村緑
女の子が「こないだ10デニールのストッキング買ってさあ」と言ったら何と返しますか? 「それって日本円でいくら?」とボケるのもいいが、正解は「へえ、薄いね」。

デニール(通常Dと表す)とは合成繊維や化学繊維の太さを表す単位で、繊維を9000mに引き延ばしたときのグラム数のこと。知らんかった…。数値が大きくなればなるほど糸は太くなる。で、一般的なストッキングは20D前後なんだとか。

そこで訪れたのが、秋葉原にある日本唯一の計測器専門ショップ「計測器ランド」。ここの“計測コンシェルジェ”馬場利隆さんに話を聞いた。知る人ぞ知るレアな単位ってありますか?

「国際単位系で定められた基本単位は、長さ(m)、質量(kg)、時間(秒)、電流(アンペア)、熱力学温度(ケルビン)、物質量(モル)、光度(カンデラ)の7つ。あとはその組み合わせなんですよ」(馬場さん)

なるほど。ダイヤモンドを10として鉱物の硬さを1~10に分類した「モース硬度」なんていうのもあるが、これは科学的測定値に基づかない“目安”だという。

「あっ、ちょっと前にどこかの大学教授が『1cmの鼻毛を1ニュートンの力で引っ張ったときに感じる痛みを1hanageと定義する』新説を発表したっていうニュースがインターネットで流れまして」(同)

おおっ!

「計測器業界は大騒ぎだったんだけど、これはジョークだったみたいです(笑)」(同)

あら…。

馬場さんによれば、計測器の市場は約5000億円。

「PSE(電気用品安全法)問題が騒がれたときに耐圧試験器がすごい勢いで売れました。地上波デジタル放送への移行でも、計測器の需要が増えると思いますよ」(同)

なるほど。ハカリが狂えば経済も狂う。計測器と単位の裏方タッグは、地味な存在ながら時代とともに日本を陰で支えているんですね。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト