最先端の迷惑メール対策に“神”が介在!?

ITの世界で流行している「ベイズ理論」が面白い!

2007.01.11 THU



写真提供/AFLO
「主人がオオアリクイに殺されて1年が過ぎました」くらいのインパクトがあれば、許せなくもない迷惑メール。とはいえ、その大半は文字通り“迷惑”極まりないので、可能な限り読まずに捨ててしまいたいもの。そこで登場するのが、一定の規則に従い迷惑メールを除外してくれる、「スパムフィルタ」と呼ばれるプログラムだ。

これまでも、迷惑メールの送信元をリスト化し該当するものを除外する《ブラックリスト方式》や、許可している送信元からのメール以外を除外する《ホワイトリスト方式》など、様々な手法が考案されてきたのだが。最近の主流はなんといっても《ベイジアン方式》。文中に含まれる単語それぞれの“迷惑度”から、届いたメールを除外すべきかどうか判断するという、この説明だけでも実にお利口そうなスパムフィルタだが…。なんと、この基礎となるアイデアを考えたのは、今から200年以上昔の牧師さんなのである。

その人の名はトーマス・ベイズ(1702~1761)。数学者でもあった彼が発表したのが、「ある出来事が起こる確率。それは、すでに知っている、その出来事に関連する別の出来事が起こる確率を利用して予測できる」という趣旨の「ベイズ理論」だ。

一見難しく思えるかもしれないが、要するに「怖い顔をしている人は十中八九怒っている」といった前知識があれば、これから会う人が怒っているかどうかの予測精度が高まるという、僕らが日常的に行っている“判断”を理論化したもの。スパムフィルタに応用する場合は、「“援交”という単語があるメールの80%が迷惑、“割り切って”があるなら65%が…」といった知識を蓄積し、その総合で判断を行うわけだ。

ちなみに、なぜ牧師のベイズ氏が数学の世界に首を突っ込んでいたのかといえば、この理論により「神の存在」を証明することが目的だったとか。最先端のITと神の領域が、こんなところで融合するなんて、実に興味深い話である。


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