人間の脳っておもしろい!!

“ゲシュタルト崩壊”に“錯視”錯覚のメカニズムって?

2007.04.05 THU



図提供/北岡明佳
ぼ~っとした頭で書類を眺めていると「あれ、こんな字だった?」と漢字の意味がわからなくなる…そんな経験ありませんか? これってなんなんでしょう。東北大学心理学講座の行場次朗先生、教えてください!

「それは“ゲシュタルト崩壊”という現象ですね。人は物事を認識する際に、ある程度の“集合”で形や意味を認識しているんです。しかし、それらを形成しているパーツに集中すると、全体の認識力が薄まってしまい、まとまりでの意味を見失ってしまう。これがゲシュタルト(“形態”という意味のドイツ語)崩壊です。漢字でいえば“へん”や“つくり”などをじっと見ていると起こりやすい。また、音楽や言葉でも、同じような現象が起こりますよ。脳に負荷のかかる同様のパターンやフレーズをくり返し見たり聞いていると、脳に疲労や順応が生じ、発生しやすくなるんです」

なるほど~、ちなみに脳への負荷によって起こる現象ってほかにもあるんですか?

「“錯視”ってご存じですか? 紙に描かれた図面が動いて見えたり、同じ大きさの物が違うサイズに見えたりするんです。ちなみにこれは『オオウチ回転錯視』という図ですが、こんなふうに…(左上図参照)」

回転して見える! おもしろ~い! どうしてこんなふうに見えるんです?

「人間の目は網膜というところで、カメラのフィルムのように視覚情報を受容しているので、見たものは2次元の情報として入ってくる。それを脳が編集して3次元に再構築するために特別な手順を使っているんですが、その手順でうまく処理しきれないと、図形が動いたり、平行に並んだ線が曲って見えたりと、思いがけない編集結果が視覚に現れるんです。錯視の中には、ゲシュタルト崩壊と同じように、脳に負荷をかけるパターンを連続して見ていると発生するものもありますよ」

は~~、脳って深いけど面白い!みなさんも錯覚の世界を楽しんでみては? 面白いですよ!


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