実は結構デカかった!!

「腹のムシ」ってどんなムシだか知ってた?

2007.04.12 THU



イラスト:花持ヒカリ
「今日の部長、なんだかムシの居所が悪いみたい」とか「ムシの知らせで駆けつけてみたら…」とか「こっちの腹のムシが収まらないんだよ!」みたいに。日常会話によく出てくる“ムシ”ってのがいますよね。僕的にはこの“ムシ”、なんかニョロニョロした長いヤツっぽいのをイメージしていたんですが、本当はどうなのかな? ていうか、あの“ムシ”って、本当に虫なのかしら?? というわけで調べたところ…。色々と面白いお話が掘り出せたので、ここにご紹介する次第であります。

まずは、件の“ムシ”の起源。これは、中国三大宗教のひとつ、道教が説く教えの中にある「三尸(または三尸蟲)」にあるようです。即ち三尸とは、人間の体内に棲みつく3匹の生き物のこと。頭にいるのが「上尸」、お腹にいるのが「中尸」、足にいるのが「下尸」で、大きさは古代中国の単位で二寸(約4cm。結構デカい!!)。それぞれ「人(道士)」、「獣(狛犬みたいな感じ)」、「変なの(牛の頭に人の足)」という姿で、折に触れ宿主の人間に様々な害をなすのだとか。この説が日本に伝わり定着したのが、いわゆる“ムシ”なんですな。

「って、全然“ムシ”じゃないじゃん!」

と思うなかれ。実は、ムシ=虫が昆虫だけをさす言葉となったのは、わりと最近のこと。それまでは、獣でも鳥でも魚でもない生き物のことをまとめて“虫(蟲)”と呼んでいたのです。

ちなみにこの三尸。60日ごとにやってくる「庚申の日」に、宿主が眠っている間にコッソリ体から脱け出し、その人が行った悪行を神様へチクりに行く、という困った癖があるらしい。そのため、チクられるのを恐れた昔の人々は、その日に集まって互いに眠らないよう語り合ったり、飲み明かしたりそうで、これが日本史の教科書にも出てきた「庚申講」の始まり、とのこと。日ごろの行いに自信がない人は、この風習を取り入れ、庚申の日に徹夜仕事でもしてみちゃいかが?


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