じつはみんな日頃から気になってません?

ビルにツキモノの「定礎」って何の意味があるの?

2007.07.05 THU

ビルなど大きな建物の1階でよく見かける石や金属のプレートに書かれた「定礎」の文字。たぶん今まで見たことのない人はいないはず。でも、あれ、どういう意味なんでしょう? 気になりません?

そこで取りあえず広辞苑を引いてみると、「礎石をすえて、建物の工事を始めること」だそう。う~ん、やっぱり辞書だけじゃイマイチ意味がわかりません。

そんなわけで定礎プレートと定礎箱の販売シェアでは、国内屈指という、(有)イノネの井野根社長に話を伺うことに。

「定礎はもともと、西洋建築のコーナーストーンに由来します。建物の基準となる石を置くセレモニーを定礎式といい、本来は建築初期の段階で行われるものでした。しかし、現在の日本では、基礎工事が終わり外装工事に入る前に、これまでの工事の安寧に感謝するとともに、今後の工事の安全を祈願して、中締めとして定礎式を行います。位置は基本的に東南の角とされていたのですが、今では方角は関係なく、正面玄関近くに設置するのが、一般的になってますね。また併記される日付は工事の完成日です」

なるほど、ちなみに「定礎」って、建築法で設置義務とかあるんでしょうか?

「法律で義務づけられているものでなく、儀礼的な意味合いが大きいですね。あと定礎石の奥には鉛や銅、ステンレス製の『定礎箱』という箱が埋め込まれています。その中には、発注者や施工者名を記した板など、建築物にとって記念になるものが入れられていて、建物が壊されるときまで取り出すことはできません」(同)

商業ビルではほとんどに設置されていて必須かと思われた定礎ですが、義務とか決まりではないんですね。そういえば、「東京ミッドタウン」や「六本木ヒルズ」など、最新の複合ビルでは定礎の代わりに建築に関わった人たちの名前が書かれた記念のプレートが設置されているそう。すっごく立派な定礎石を期待していただけに、ちょっぴり残念です。


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