食欲、芸術の秋ですが…

北大路魯山人ってどんな人だったの?

2007.09.13 THU

まずは、写真(※R25本誌では左に写真が表示されています)をご覧いただきたい。先月、日本橋三越本店で展覧会も行われていた、この人物は誰だろうか? 何やら偉人のようだが何者か、と思う方も多いだろう。

答えは、北大路魯山人――。書、篆刻、絵画、陶芸といった様々な芸術分野で才能を発揮し、美食家としても知られた傑物である。若い世代は、現在も連載中のコミック『美味しんぼ』で、その存在を知った方がほとんどに違いない。主人公・山岡士郎の父、海原雄山は魯山人の孫弟子にあたる設定であり、魯山人本人の逸話が語られることもある。海原雄山のキャラ設定は、魯山人がモデルだとする見方も根強い。

すでに死後48年を過ぎ、なかば伝説的な人物になっている魯山人だが、生身の魯山人はいかなる人物であったのか。最後の愛弟子といわれる平野雅章氏に話を聞いた。

「まず風貌ですが、170cm以上の身長で、体重は80kgほどもありました。当時としては相当に大柄で、威風堂々としていましたね。銀座あたりを一緒に歩いていると、みんな道をあけるんです(笑)。威圧的な面もありましたが、非常に細かい気遣いができる、もてなしの心を持った方でした。芸術に関しては天才です。師匠について学んだ形跡がないのに、多彩な才能を発揮して、しかも大変な多作家でした。魯山人の天才たるゆえんですね」

魯山人先生といえば、『美味しんぼ』のイメージからか、美食家の面が有名ですけれども『美味しんぼ』はご存じでしたか?

「もちろん存じ上げてます。作者の方にもお会いしてますよ。海原雄山と魯山人は、似て非なるところもあるけど、半分くらいはモチーフにされているんじゃないでしょうか。ただ、魯山人芸術の中心は書だと思います。もっとも早く開花した才能で、晩年も体力が衰えたため、書で終えました」

平野氏によれば、「魯山人の何たるかを知りたければ、その作品を見よ」とのこと。もし、また展覧会があれば、ぜひ足を運んでみることをお薦めします。


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