「玉入れ」とか「パン食い競走」とか…

運動会のフシギな競技はどうして生まれたの?

2007.09.20 THU

スポーツの秋。なかでも、代表的なイベントが運動会だ。花形種目は玉入れ、パン食い競争、綱引き、騎馬戦などなど。でも、ちょっと待った。これらの競技って、運動会以外で見たことがない。スポーツの種目としても少々ヘンテコじゃないか?

『スポーツとはなにか』(講談社現代新書)で運動会の歴史について詳しく調べているスポーツライターの玉木正之氏によれば、「ルーツは明治7年に築地の海軍兵学校でイギリス人教官のもとに催された“競闘遊戯会”」だという。

その後、明治18年に運動会を奨励する文部省令が発布。しかし、当時の小学校には運動場がなかったため、会場は寺社の境内などだった。

「こうした背景から、檀家や氏子、地域住民も参加できるように考え出された娯楽性の高い種目が“パン食い競争”です。また、土地によっては夏祭りの一環として開催されることも。このとき行われた盆踊りが、のちに“フォークダンス”という種目になるんです」(玉木氏)

おお、運動会のルーツが海軍だったとは! ほかにもいろいろと調べてみると、今も残る種目の多くは明治30年代後半に始まっている。“玉入れ”はバスケットボールから、“騎馬戦”は戦争ごっこから派生。“障害物競走”はイギリス発祥の乗馬障害レースをアレンジしたもの。“綱引き”は、もともと豊作や豊漁を祝うための地域行事が形を変えた種目だった。ちなみに、どれも運動会限定のマイナー競技かと思いきや、玉入れは全日本玉入れ協会主催の国内大会が、綱引きは国際綱引き連盟主催の世界大会が、それぞれ毎年開催されている。

なお、最近はおなじみのBGMにも変化が。知人の小学校教師いわく、「スマップの『世界に一つだけの花』が人気なんですよ」とのこと。「NO.1になる必要はない」なんていう内容の歌がBGMってのもねえ…。勝ち負けがあるからこそ、燃えると思うんですが。


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