曲げて、縛って、切って、縮めて

ココロを「無」にできる!?盆栽の魅力を探ってみた

2007.09.20 THU

針金で縛り、それを曲げて、アソコは切って…といっても、SMの話じゃありません。

盆栽。そう、実は「BONSAI」って、「JUDO」「SUMO」のように、国際的に通じる言葉になっているんだとか。でも、当の日本人でも盆栽をよく知らなかったり…。手始めに盆栽専門誌『月刊近代盆栽』を購読してみたものの、その魅力がイマイチわからない。だったら、やっている人に聞く方が早くない? とページをめくっていると、埼玉県さいたま市の「盆栽村」なるものを発見! さっそく行って、おっちゃんたちに話を聞いてみた。

「そりゃ、おめぇ、盆栽は自然の木に人間の美意識を入れて縮小させたものよ。つまり、盆のなかには木の人生がある。盆栽をやる人間は、盆のなかで自然と対決するんだ。しかも、木は育つから完成はない。盆栽ってのは、生きた芸術なんだな」

おっちゃんの熱い口調に思わず感動。ちなみに、盆栽の魅力ってなんですか?

「世の中には嫌なことがたくさんあるだろ? でも、盆栽をいじっているときだけは『無』になれるんだなぁ」

それって、心理的に何らかの効果があるってこと? 心理学に詳しい明治大学教授・弘中正美先生のもとを訪ねてみた。

「心理療法で、砂の中に人形などを配置していく“箱庭療法”というものがあります。源流はヨーロッパの子どもの遊びですが、日本にも小さな陶器や盆の中に石や砂、灯籠、小さな木を配置する遊びがあったんですよ。さらにその原型は、日本庭園にあると考えられます。これらの共通点である『本当は広大な世界を凝縮して表現すること』は、盆栽にも通ずるのではないでしょうか。また、凝縮させることでイメージが活発になり、言葉にできない気持ちを違う形で表現できるという測面もあります」

盆栽って実は、ストレス社会にぴったりの趣味なのかも。芸術の秋、一生モノの趣味を見つけるべく、週末にでも盆栽村へ行ってみちゃう?


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