すべての本が収蔵されているらしい…

国立国会図書館はどうしてパンクしないの?

2007.11.01 THU



撮影/小島マサヒロ
日本で発行される本をすべて収蔵するという国立国会図書館。だとしたら、その数はすさまじいはず。スペースだって限られているだろうに…一体なぜパンクしないのだろう?

「実はパンク寸前です。このままだと、あと数年で限界が…」と話すのは、国立国会図書館・総務部の樋山さん。

「国内のすべての発行物は納本制度という法律によりこの図書館に納められ、現在の蔵書は3000万点を超えます。これが年間約100万点のペースで増えているので、遅かれ早かれキャパを超える日が来ます」

国会図書館は「文化的財産の蓄積」を目的にしているため、蔵書を減らすことができない。しかも、その対象は本だけでなく、新聞、雑誌、CD、DVDなど幅広く、蔵書点数は増える一方なのだとか。さらに最近でウェブ上の情報まで収集・保存しているというがこれにはどういう対応を?

「東京本館は建て増しを重ねてきました。ただ、それでも限界を迎えたので、蔵書の分散を目的のひとつとして関西館を設立し、ある程度の蔵書を移しました。増加のペースを考えれば地方の書庫で対応するという話も当然出てくるでしょうが、国会の図書館でもあるので永田町に置くべき資料も多く、中長期的な方策を絶えず考えていかなければならないのが現状です」

電子化という方法はどうなんでしょう?

「デジタルデータに移植したとしても、文化的財産の保存という観点から原本の廃棄はしません。もちろん利便性が増すことはありますが、抜本的な解決にはなりません」

いずれにせよ、現状では書庫の建て増しが現実的な方法なんですね…。そんな書庫の中を見学してみると、びっしり本の詰まった書架がズラリ。その一本一本が柱の役割をしているとのこと。つまり、本が自ら図書館の支えとなっているわけです。その慎ましい姿を見て、ポロリと涙が…。

「あの、水分は資料保存の大敵ですので…」

す、すいません!


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