素人でも“1人3役”はできる!

カリスマ声優に学ぶ声色の使い分け方

2007.11.15 THU



撮影/村山史典
いろんな種類の声を使い分けることができれば、何かと役に立ちそうですよね。人気声優の山寺宏一さん(46歳)は「七色の声」の持ち主といわれている。『アンパンマン』ではチーズ、カバ夫、『攻殻機動隊』ではトグサ、笑い男などを担当。同一作品内で複数の役柄を演じられる彼に、バラエティに富んだ声色の使い分け方を聞いてきた。

「声には『イー』と発声する時のように口の先で出す“開いた声”と、『オー』という喉の奥で出す“閉じた声”があります。さらに、音の高低や発声時に吐き出す息の量の違いなどによって、いろんな種類の声を出せるんです。これは、あくまでも自己流ですが」(山寺さん)

実際に同じ高さの音で様々な声を出してもらったが、それぞれが別人のようで驚いた。“閉じた声”は大男の重い声に、“開いた声”は虫のような軽い声。息量を多くすれば活発な印象に、少なくすれば文字通り「息も絶え絶え」な印象になる。人の声や物音などを試行錯誤しながら真似ているうちにたどり着いた境地らしい。

山寺さんに教えてもらいながら練習したところ、素人なりの3役は実現できた気が。おまけとして「携帯電話のバイブ音」の出し方も伝授してもらった(裏声で低い音を出す)。おお、これは退屈な会議を抜け出したいときに使えそう?

次に、様々な声が他人にどのような印象を与えるかについても知っておきたい。日本音響研究所所長の鈴木松美さんによれば、「女性にモテるのは低い声」だとか。山寺さん直伝の“閉じた声”を使えば、低い声が出せない人でも「低い感じ」は演出できそう。ほかにも「音の強弱が定期的に変動する『1/f振幅ゆらぎ』も、小川のせせらぎのように心地よい感覚を相手に与えます」(同)とのことだが、この声の出し方は解明されていないとか。

かくも奥深い声の世界。様々な声色とともに、オリジナルの“モテ声”も研究してみてほしい。


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