1回叩くから「一本締め」じゃないの?

宴の最後にやるアレ「手締め」の基礎知識

2007.11.22 THU

今年もあっという間に11月後半。気づけば忘年会シーズン間近だ。そして忘年会の締めくくりといえば、「手締め」である。「1年間お疲れ様」の意味を込めて、「ヨォ~、パン!」とお手を拝借するのが、日本の慣例だ。でも、この手締め、一般的には「一本締め」と呼ばれていたりするけど、実はその呼び名は誤りだって知ってた?

「『ヨォ~、パン!』と1回だけ手を叩くのは、『一丁締め』といって、略式の一本締めです。正しい一本締めは、『パパパン、パパパン、パパパン、パン!』。これを1回だけやるのが一本締め、3回繰り返すのが三本締めです」(江戸消防記念会)

てっきり「パパパン、パパパン、パパパン、パン!」と手を叩くのが、三本締めだと思ってた…。でもなぜ「3・3・3・1」拍子で手を叩いて締めくくるのだろう?

「3+3+3=9。9を漢数字で表すと『九』となります。『九』に点(=1)を足すと『丸』ですよね? ここから『めでたく丸く収まりました』『万事うまくやりましょう』という感謝や願いを込めて『3・3・3・1』拍子で手を叩くんですよ」(同)

なるほど。また、鳶職人の行事で古式ゆかしく行われる三本締めとは、開始する際に1回、その行事がひと通り終了したときにもう1回、さらに打ち上げの最後に1回の計3回、一本締めを行うことなのだそう。

ただ手締めは、業界や地域によってやり方や解釈が異なる。今回ご紹介した一般的な一本締めのやり方や意味合いは江戸方式と呼ばれるもので、鳶職人の間で江戸時代から口承されてきたものだ。同じ関東でも埼玉や群馬、多摩西部では独自のやり方がある。また、大阪方式というのもあり、こちらは「パン、パン」と2回ずつ手を叩くのが基本だといわれている。

というわけで、今年の忘年会からは、「一丁締めで、お手を拝借!」と音頭をとってみては? 気になるあのコに「キャッ、もの知り!」と感心されて、株が上がるかも!


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