400年以上生きた貝がアイスランドに!?

人間の不老不死研究はどこまで進んでるの?

2007.11.29 THU

ギリシア神話や竹取物語の時代から、人類が憧れ続ける不老不死。10月にアイスランド沖で発見された二枚貝は400年以上生きたらしいけど、どうして? 『不老不死のサイエンス』(新潮新書)の著者、徳島文理大学香川薬学部・三井洋司教授に伺った。

「アイスランドはとても寒い土地です。温度の低い場所では、体温とともに代謝が下がり、体の中の化学反応がゆっくりと行われる。そのため、寿命も延びるんです」

じゃあ、人間の寿命を延ばす仕組みもあったりして…。そもそも、人間の不老不死の研究ってあるんですか?

「不老と不死は別物なので、不老の話をしましょう。私の専門分野では、体の細胞を不老化させる研究が進んでいます。人間の体は、細胞が分裂を繰り返し、やがて再生能力を失って老化する。つまり、細胞分裂を永遠に行えるようにすれば、再生ができ、不老も実現するわけです。ただ、細胞のDNAの末端にあるテロメアという構造は、分裂するごとに磨り減り、一定まで磨り減ると細胞分裂が停止してしまう。それを防ぐのが、酵素『テロメラーゼ』。細胞内にこれを強制発現させると、テロメアは磨り減らず、細胞は無限に分裂します」(同)

ドラえもんでいえば、まさに「バイバイン」(のび太が倍々にしたのは栗まんじゅうですが…)。それはさておき、この研究は、医療でも活用されるのでしょうか?

「テロメラーゼを持つ『胚性幹細胞』は、あらゆる体の細胞になりうる万能の細胞です。動物は発生初期段階に胚性幹細胞を取り出せるので、へその緒バンクのような細胞銀行に預ければ、臓器移植をしなくても、胚性幹細胞から臓器を作れるようになる可能性も。現在、血管の内皮細胞の分裂停止を抑えることには成功しています」(同)

自分のへその緒から、血管を自己再生できるってこと!? このままいったら、100年後ぐらいには、ナメック星人みたいになったりして。肌の色は、やっぱり緑? …なわけないか。


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