1500種類もの動物で観測

ちっとも不自然ではない!?動物界の“同性愛”事情

2008.01.10 THU



写真提供/AFLO
女の子が大好きな成人男子の筆者も、実は過去に数回、男の体にドキっとした瞬間がある。これって同性愛の芽があるってこと? そもそもオスがオスを好きになる理由って何だろう。気になって調べてみると、意外にも動物界では、同性愛って珍しくないらしい。行動遺伝学を研究している東北大学大学院の山元大輔教授はこう語る。

「むしろ同性愛行動の見られない動物の方が珍しいといえるでしょう。動物の脳には、オス型の行動をするための回路と、メス型の行動をするための回路とが備わっており、通常は性別に合わせてどちらか一方が活性化しています。ですが、他方の回路の抑圧が正常に働かなかったり、何らかの刺激を受けることで、本来の性別とは逆の行動が引き起こされたり、同性に惹かれるなどの現象が起きると考えられます」

一方で、社会学的見地から性を研究する石田仁博士はこう語る。

「動物の同性愛行動には、(1)同性同士の交尾が繁殖に必要なケース、(2)集団内の力関係やバランスの調整をするケース、(3)性的快楽を目的とするケースなどがあります。(2)の例では、示威行為や友愛関係を示す猿の“マウンティング”がよく知られています。また、成熟したメス猿と共在してるオス猿が、別のオスに対してフェラチオを続けた観察事例などは(3)にあたりますね」

ある意味、人間以上に複雑なのかも…と納得しかけた筆者に、石田博士は続ける。

「先のような事例から人間の同性愛の起源を考える学者もいますが、そもそも“普通ではない”と思われる現象に対して、生物学的あるいは社会的な必然性を見いだせば納得しがちという、思考の前提を疑ってみる必要があるのでは。ヒトの異性間のセックスだって、必ずしも必然性に基づいているとは限りませんよね?」

そもそも生殖を目的としないセックスの必然性はどこにある? …とか考えると、同性愛だってそう簡単に答えが出る現象じゃなさそうだ。


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