5年後には実戦配備も…

イギリス軍から新登場!君は「透明戦車」を知っているか!?

2007.12.07 FRI


もしもあの子の服が透けたら…なんて妄想したことがある男子なら、透明と聞くとついこんなの想像しちゃいますけど、違います イラスト・つるけんたろう
科学技術の発展とともに、軍事兵器の発達も日進月歩。テクノロジーの粋を結集した新兵器が発表されるたびに青ざめている人々が、世界中にいるに違いない。

ところが、先ごろイギリスが発表した新兵器は、青ざめるよりも先に、頭が疑問符であふれるエキセントリックなものだ。なんと、戦車の車体の透明化(!)に成功したという。事実なら、敵にさとられずバカスカ大砲をぶっ放せる、まさしく最強の兵器ではないか。

気になるその原理は、カメラで周囲の景色を撮影し、その画像を車体の表面に投影することで、車体を背景に同化させるのだとか…。ホントにそんなことで透明になるのだろうか!?

このニュースを耳にして、「とうとう『攻殻機動隊』の世界が来たか!(笑)」とコメントするのは、軍事事情に詳しいライターの芦川 淳さんだ。

「しかし、イギリスはこうした突飛な軍事技術のパイオニアなので、特別な驚きはありません。原理的に超スゴイというわけではないし、逆に、こんな地味な研究をシコシコと続け、それなりの成果を出す兵器メーカーや軍の姿勢に驚きますね」(芦川さん)

芦川さんによればイギリスはこれまでにも、一見、無謀と思える兵器の開発実験に果敢に挑戦し、それなりの成果を挙げてきた実績があるという。そもそも近代の戦車自体がイギリスの発明品だし、ジェット機、潜水艦などもそう。さらにイギリスの代表的な珍兵器としては、『パンジャンドラム』が名高い。これはロケットで推進する、車輪のついた大砲のようなもの。…もっとも、ロケット取り付け部分の強度不足で、まともに機能しなかったようだが(リンク参照)。

では、今回の透明戦車はどうなのか。

「疑問点は多いです。戦車の場合、姿形のカモフラージュより、熱や音を遮蔽(しゃへい)する方が重要。エンジンからの熱は熱センサーで捉えられるし、音も遠距離からキャッチされてしまいます。また今回の方式は、走行状態では使いモノにならないように思えるし、そもそも複数方向への同時対応は困難でしょう」(同)

そう一笑に付す芦川さんは、透明化の原理はつまるところ「忍者ハットリ君方式か、カメレオン方式のどちらかしかない」と指摘する。いわく、今回のように表面を背景と同じ画像で覆ったり、擬装網をかぶせたりするパッシブ(受動的)なタイプか、表面そのものが背景画像の表示装置と化すアクティブ(能動的)なタイプだ。動体を透明化するには、今回のように後者のタイプが望ましいのは言うまでもないが…。

ちなみにイギリス軍では、2012年から実戦配備を進める予定。おまけに同じ原理で兵士も透明化させようと目論んでいる。実現するならこの透明兵士の方が男心をくすぐる…かも!?

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