美人女流棋士と一緒にネットゲームで検証

オンライン将棋でいざ対戦!素人外国人棋士の実力は?

2008.02.22 FRI


相手の手の進め方を説明する坂東さん。ネットの普及でアマチュア棋士の実力がどんどん押し上げられてきているようだ
世にあまたあるオンラインゲーム。なかでも最近将棋ゲームが熱い。日本人だけでなく海外からの参加者も多く、とくに欧米勢が強いそうだ。でもこれ、編集部に持ち込まれた未確認情報。確認してみたいのだが、筆者は将棋に関しては真性のド素人である。検証しようにもその眼力がない。ということで現役女子大生にしてプロの女流棋士坂東香菜子さんに協力をお願いした。

この方、テレビの将棋番組の解説はもちろんバラエティ番組への出演。さらに写真集を発売するなど多方面で活躍する人気女流棋士である。そんな坂東さんも、オンライン将棋は勉強にもなるのでちょくちょく利用しているとのこと。ならば話は早い。2月某日、将棋会館の事務所をお借りして対戦していただく運びとなった。

使うサイトは日本将棋連盟が運営する「将棋倶楽部24」。会員数20万人を誇る世界最大のオンライン将棋である。

ログイン後、早速外国人を探す。登録の際、自分の住んでいる地域を任意で書き込めるので相手がどこの国の人かおおよその見当がつくのだ。

数分後、2700人ほどの参加者のプロフィールから地域の欄に「New York」の文字を発見した。でも、もしかしたら在米の日本人かも? というわけで、ハンドルネームをチェックしてみたが、どうがんばっても日本的に読めるネームではない。外国人であると判断し、いざ対局!

開始早々「振り飛車(盤に向かって右側が定位置の飛車を左に振る形)」で攻めまくる坂東さん。常に数手先まで読んでいるらしく、気持ちいいぐらい彼女の言う通りの展開で進んでいく。サービス精神旺盛な坂東さんは対局中もサイトの特徴や将棋界のよもやま話などをしてくれた。筆者も調子にのって質問を続けていたのだが対局が始まって20分過ぎ。それまで素人目にも優勢だった坂東さんだが、目つきがにわかに鋭くなった。会話に気をとられ小さな悪手を指してしまったらしい。

まず銀が取られた。アレ? と思っているうちに敵はそれを憎いところに指してくる。むむむッ、なかなかに手強い。数手後には「あ、ここに金を指されたらおしまいだ」なんて、危なっかしい台詞を口走る坂東さん。それでも一時は持ち直したかに見えたが、時すでに遅し。徐々に長考することが増え、ついに

「すみません、投了してもいいですか?」
「へ?」
「つまり負けちゃったってことです」

可憐な横顔に勝負師としての影が差した。

しかし、坂東さんは言い訳ひとつするでもなく、「相手が初心者だと立て直すのは難しくないのですが、このニューヨークの方は私のミスを逃さず攻めてくる実力を持っていたってことですね」と、笑顔を崩さず、冷静に分析してくれた。

坂東さんの話ではここ最近、確かに海外勢の実力が伸びているとのこと。将棋連盟の海外支部なども増え、そこに日本のプロ棋士が指南に行くこともあるのだという。そのような動きと世界中どこからでも参戦できるオンライン将棋の普及がShogi Playerたちの実力を押し上げているのかもしれない。

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