おもしろグッズから伝統工芸まで

受刑者が作るクールなグッズどうやって作られているの?

2008.03.13 THU

先日、新宿駅西口の地下広場で「刑務所矯正展」が開かれていた。任侠映画でも受刑者が作業場で何かを作っていたりする場面があるが、これは、そんな刑務所内で作られた物を売るための即売会なのだ。

「刑務所で生産作業が行われるのは、受刑者の方々に労働の習慣を身に付けていただいたり、技術を取得していただくことが大きな目的です」とは、財団法人矯正協会 刑務作業協力事業部の中島昭二さん。

「もともと国の予算で原材料費などをまかなっていたんですが、昭和58年7月に第三セクター方式で矯正協会の中に刑務作業協力事業部を立ちあげ、刑務所の作業量確保に協力しています。製品の販売は、原材料費などにかかるコストを回収して資金を回転させるために行っています」(同)

キャピックの愛称で販売されている刑務所作業製品は、家具や洗剤から、からくり仕掛けの木箱まで、実に幅広い。誰かが商品開発とかをしているんだろうか?

「大都市の近くにある刑務所では近隣企業に依頼されて、溶接、組み立て、印刷などの作業も行っていますが、地方の刑務所ではそういった需要がないので、個々に独自の製品を開発して販売しています」(同)

かくて、大阪刑務所の堺緞通(府指定の無形文化財の手織物)をはじめ、各刑務所ではその土地土地の伝統工芸品が作られるようになった。後継者不足に悩む伝統工芸の継承にも一役買っているのだ。最近では伝統工芸のみならず函館刑務所の獄マーク入り前掛けなど、ポップなヒット商品も生まれている。

また、キャピック製品とは別に、神戸のブランド「ルドヴィコ」が社会貢献の意味をこめて一部の商品の製造過程を刑務所に委託するなど、新たな動きも出てきている。作業する方だって売れるモノの方が作りがいがあると思うし、R25世代にも実用的なポップでオシャレなグッズもあるかも。機会があったら一度チェックしてみては?


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