今度は「2012年に人類滅亡」!?

いつの世も「終末論」が唱えられるワケは?

2008.06.12 THU



イラスト:村田らむ
「2012年人類滅亡説」が、今ネット上や書籍などで盛んに唱えられている。なんでも、高度な天体観測技術を持っていたとされるマヤ文明が生んだマヤ暦が2012年12月22日で終わっていることから、この日以降地球はもう無いんじゃないかという説があるとか。でも、1999年のノストラダムスの予言も結局当たらなかったしと思いネットで調べてみると、2012年以外にも出るわ出るわ終末論の数々! 「2060年に世界が終わる」という文書をニュートンが残しているとか、ノストラダムスの予言が実は1999年ではなく3797年だとか。また1524年や1186年などとっくに過ぎた時代にも終末論は存在したという。

今まで当たった試しがないのに、なぜ予言はなくならないの? 『終末論の正体』(文芸春秋社刊)の著者である作家・小坂井澄さん、教えて!

「今まで様々な予言が囁かれてきましたが、当たり外れなんてあまり関係ないんです。終末論とは元々、『終わり』や『死』について考える学問のこと。終わりというものをどう受け止めていくかが大事なんです」

先生によれば、終末予言としても有名なキリスト教の『ヨハネの黙示録』は、当時ローマ帝国に侵略されていたユダヤ人が「悪しき世界が終わって良い世界がやってくるように」と願って書かれた説がある。これを、後世の人々が様々に解釈したため終末予言が生まれたケースもあったとか。それにしても、なぜ人は終末予言を気にするの?

「終末がいつ来るのか分からないものだからこそ、知って安心したいというのが人間の性なんでしょう。でも、見知らぬ誰かの唱えた論に頼らず、終末、そしていずれ来る自分自身の死に向き合うことこそ、本来の終末予言の捉え方ではないでしょうか」

また自然破壊や資源の枯渇といった問題の方が、よっぽど現代の終末論ではないかと先生。昔の人の予言に怯えるより、まず目の前の問題を見つめ直せ! ってことかもしれません。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト