MBAを取得したCEO住職が辣腕をふるう

ブランドで年商20億円!“少林寺”は今や会社だった!?

2008.07.24 THU



写真提供/新華社/AFLO
少林寺といえば、カンフーを習得すべく、僧侶らが戒律を守りながら日々鍛錬にいそしむ─そんな硬派なイメージですが、現実は少林寺実業発展有限公司として、MBAを取得したCEO住職が、少林寺を商標登録し、版権や観光などのビジネスで年商20億円を稼ぎだしているのだとか。ええー。

もちろん真面目に武術を学ぶ学校もあるそうなのですが、そもそも少林寺って何なんでしょう? カンフーとは違うの?

「カンフーは中国武術の総称です。少林寺の武術とは、中国河南省にある嵩山少林寺の少林拳のことですね」とお話しいただいたのは、中国武術の最高権威である什刹海体育運動学校でジェット・リーとともに学んだ、アクション俳優の王建軍さん。「諸説ありますが、創始者は少林寺で9年間座禅を組んで悟りを開いた、禅宗開祖の達磨大師という説が最も有名です」

少林寺は禅宗だったのか。でも、かつて中国では文化大革命による宗教弾圧があったと聞きますが少林寺は大丈夫だったのでしょうか?『達人への道・中国武術の秘技』(ベースボールマガジン社)の編集者で中国武術に詳しい村上正洋さんよると、

「当時、宗教だけでなく、武術や武術家も弾圧されました。ただそもそも少林寺とその周辺は、1982年の映画『少林寺』公開前までは単なるさびれた寒村で、少林拳も民間で細々と伝承されている状態でした」

ではどうしてこれほどメジャーに?

「映画でブームになり、中国では少林寺を目指して家出少年が大量に発生するという社会問題にまで発展。これによって、中国人の商魂に火がつき、少林寺周辺には100を超す武術学校が建立され、観光地化も進みました。ですので、今の少林寺で行われる少林拳はあくまで武術ショーであって、一部を除けば実戦で使える格闘技とはちょっと違う存在ですね」

噂では北京五輪の開会式に向け、少林拳を学ぶ学生がパフォーマンスの練習をしているとか。ちょっと見てみたいかも。


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