知らない国を食べ尽くしたい!

第1回 親しみやすく食べやすい!? ネパール!

2009.08.07 FRI

知らない国を食べ尽くしたい!


8000メートル以上の山々が連なるネパール。豊かな自然を象徴する壮大な眺めには圧倒されそうだ。登頂はサスガに無理でも、麓を歩いて旅する数泊のトレッキングは人気があるとか。写真提供/ネパール大使館

ネパールってどんな国?



中国とインドという大国に挟まれた国、ネパール。ということすら知らない人も多いでしょう。なんとなく山がちな国? くらいの認識かもしれません。そんな知られざるネパールの魅力を教えてもらいに、ネパール大使館を訪問。ドゥルガ・バハドュール・スベディ公使参事官に、まずはオススメ観光スポットを聞きました。

「ネパールには、世界一の高さを誇るエベレストを含めて、世界7位までの高い山が揃っています。また、世界一高い場所にあるティリチョ湖(海抜4920m)も。このような大自然をトレッキングしたり、飛行機やヘリコプターから眺めるマウンテンフライトがオススメですね。また、ブッダ生誕の地であるルンビニがあります。アショーカ王が紀元前249年に建てたといわれる石柱をはじめ、たくさんの考古学上重要な発掘がされていますので、それらを見て回るのも面白いですよ。イスラム教徒の人は生涯に一度メッカに巡礼することを目標にしていますよね。それなのになぜ、仏教徒の人はルンビニに行かないのだろう(笑)」

熱心な仏教国という印象があるネパール。でも実は多宗教なんだとか。

「ヒンドゥー教徒も多く生活していますが、宗教的な違いを越えて共存している国なんです。宗教的な争いもなく、相互に尊敬しあって愛と信頼があります。例えば、お互いの宗教のお祭りをどちらの信者も祝うんですよ。また宗教以外にも、60以上の民族が暮らし、19もの言語が話されています。ネパールは小さな国ですが、豊かで友好的な文化を持っているんです」

旅をするうえで、人のやさしさは高ポイントです。そして気になるのが食文化。一般家庭ではどんなものが食べられているんですか?

「ネパールでは朝も夜も、ダルバート・タルカリというプレートを食べることが多いですね。ライス、野菜のおかず、アチャールという漬物、ダルというスープ、ヨーグルトなどが一皿になっています。ライス、ダル、アチャールなどを指で混ぜ合わせて食べます。具や味付けによって無数のダルがあるんですよ」

このプレートはどこの食堂でも食べられるので、旅行社でも気軽に食べることができるそう。

ドゥルガさんいわく「ネイチャー・カルチャー・アドベンチャーの国」。大自然と豊かな人間性に育まれた食を味わいに行ってみるのもいいかも。
日替わりで7種類ほどあるランチセット(900円・写真はマトンカレー)。ナンとサラダが付いている。ランチタイムは近くで働く人たちで混雑している人気店だ。

ネパール料理を実際に食べてみた!



「エベレストがあるんだな~」くらいのことはなんとなくわかるけれど、食生活に関しては、てんでナゾのネパール。そんなときはネパール料理店を突撃しようということで、20年前にオープンしたネパール料理の第一人者的レストラン、渋谷のカンティプールにお邪魔しました。まずはオススメの1品を!

「ランチセットでも出しているマトンカレーをどうぞ。ネパールでは日常的に食べられています。他には鶏肉やヤギ肉をよく食べます。牛肉は宗教的な理由であまり食べないんです」

え、ネパールなのにカレーっすか。確かに南側をインドと接しているので、確かに影響はありそうです。

「ターメリックやコリアンダー、クミンなど、たくさんのスパイスを使った、いわゆるカレーっぽい味付けが基本ですが、ネパール料理はそれほど辛くないんですよ。意外とさっぱりしているので、日本人でも食べやすいと思います。当店では、ある程度日本人向けにアレンジした味付けにしているカレーもありますが、ネパールの味そのままのカレーもあります。アルタマカレー(たけのこ、じゃがいも、きのこ)、ジャネコダルカレー(数種の豆)、ほうれん草とチーズのカレー、ほうれん草とチキンのカレーなどは、日本にいながらにしてネパールの味を楽しんでいただけますよ」

このマトンカレーも、脳天突き抜けるような辛さではなく、すごく食べやすい。マトン自体のクセはややあるものの、カレー自体は食べやすく、濃厚な味わい。ウマイッ!

「またカレー以外で有名なのがモモ。簡単にいうと蒸し餃子です。豚の挽き肉を使っています。少しゴマの風味を効かせた、当店オリジナルのトマトベースのソースをつけて召し上がってください。朝と夜にしっかりとご飯を食べるネパール人は、昼に麺類やこのモモなどで軽く済ませることが多いです。食事の合間におやつとして食べることもあります」

こちら見た目も味も餃子のようなシュウマイのような。北側を中国と接しているだけあって、他にもラーメン風のトゥクパや焼きそば風のチョウメンなど、中華風料理もあるようです。

インドや中国などの食文化をうまく融合し、独自の豊かな食生活を送っているネパール。カレー&餃子と考えると、僕たちにもすごくなじみのあるものなので、なんとなく親近感が湧いてきますね。 とても忙しい公使参事官に時間を作ってもらい、
お話を聞いてきましたが、
とても熱心に話をしてくれて、国への愛情を感じました。

「国民性が穏やかでいい人が多い」
とはなるほど。確かにうなずけるのでした。

日本と同じように、仏教的な文化を多く背景にしているということもあって、
すんなりなじめそうな気がする国、
ネパールにはそんな印象を持ちました。

次回からもいろいろな国の大使館やレストランを巡ってきます。
気になる国があったら、みなさん教えてください!

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