知らない国を食べ尽くしたい!

第3回 日本と同じご飯食!? キューバ!

2009.09.04 FRI

知らない国を食べ尽くしたい!


サンタ・クララという街にあるチェ・ゲバラ記念博物館(チェ・ゲバラ霊廟)。彼の大きな銅像が迎えてくれる。写真/キューバ共和国大使館

個性的なカルチャーあふれるキューバって?



キューバというとラム酒や葉巻、サルサなど、有名なものが結構あります。でも男子として気になるのは、やはりチェ・ゲバラです。歴史に名を刻む革命家をこんな風に捉えたら叱られるかもしれませんが、あえて「観光資源」としてのチェ・ゲバラについて、キューバ共和国大使館の三等書記官シェイラ・リャノさんに聞いてみました。

「キューバ革命を象徴する存在なのでよく勘違いされるんですが、チェ・ゲバラは、実はアルゼンチン人なんです。ただ彼が外国人でも、我々キューバ人にとって、欠かすことのできない存在。彼の生き方は、今でも支持されていますし、今でも彼を偲んでキューバを訪れる人はたくさんいます。サンタ・クララという街には、チェ・ゲバラ記念博物館とモニュメントがあって、遺体が安置されています。そのモニュメント前には、永遠に模範的な人物であったことを称えて、絶えることなくひとつの火が灯っているんです」

2008年に公開された2本の映画『チェ 28歳の革命』『チェ 39歳 別れの手紙』、そしてチェ・ゲバラの若いころの旅を綴った映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』などを見て、なんとなくかっこいいイメージのあったチェ・ゲバラ。やはりキューバでも、国民的ヒーローなんですね。

もうひとつ、男子として気になるのが、野球。WBCなどでも日本と激戦を繰り広げていますが、超野球大国ですよね?

「野球はキューバの国技です。シーズンが始まると、もう国中がお祭りですね。最近では、首都ハバナの中心部に本拠地を置いているインダストリアルズというチームと、ハバナの郊外が本拠地のラアバーナというチームの対戦が一番盛り上がります。シーズン中にたまたまライバルのファン同士が顔を合わせたりすると、大変な騒ぎになりますよ」

やはりラテンで情熱的なんですね。続いてそんな国民性について聞いてみました。

「以前に『ブエナビスタソシアルクラブ』という映画がヒットしましたが、ラテン音楽のサルサをはじめ、ダンスを楽しむ国民性がありますね。劇場やディスコだけじゃなく、街の広場やストリートなど、いろいろな場所で音楽を夜通し楽しんでいますので、観光客のみなさんも、手を取られたりしてどうしても踊らざるを得ない状況になりますよ」

さて、そんなホットな国ではどんな食事が食べられているのでしょう。東京の綾瀬にあるキューバ料理店、カフェ・カリベーニャに聞きました。

「主食は、キューバもご飯なんです。ただ、日本人のような白くて味付けしていないご飯は食べません。コングリと呼ばれる黒インゲン豆で炊き込んだご飯がよく食べられます。にんにく、タマネギ、ピーマンを炒めたものと、クミンなどをたくさん入れて炊きます。これと一緒におかずをのせてワンプレートでいただきます」

遠い中南米の国、キューバ。葉巻やゲバラなど断片的にキーワードは知っていても、イマイチ馴染みがうすかったですが、ご飯食と聞くと、グッと親近感がわくのは不思議ですね!
キューバの代表的な家庭料理。コングリというご飯と一緒にワンプレートで食べると、かなりしっかりとした食事になります。フリカセ・デ・プエルコ950円(手前) 豚の皮のフライは、本場キューバの味そのままだととても硬く、クセがあるので、日本人向けにアレンジしている。チチャローネス650円(左奥)

キューバの家庭料理ってどんなもの?



キューバ料理。えっと 何も思い浮かばない。そういえばキューバ料理店というものを街で見かけた記憶がありません。知られざるキューバ料理を求めて、東京都綾瀬に発見した数少ないキューバ料理店、カフェ・カリベーニャに行ってきました。まずはイチオシを!

「フリカセ・デ・プエルコをどうぞ。にんにく、ピーマン、タマネギをみじん切りにして炒めて、骨付き豚肉のスペアリブと一緒にラム酒で柔らかく蒸し煮にし、トマトソースで味付けしています。キューバでレストランに行けば、どこでも食べられます。大みそかには、家庭でみんなで作って食べるんです」

ガツっと肉ですね。肉感もありながら、柔らかくてジューシー! 煮込んであるといってもそんなしつこくないので、男ならペロっといけますね。続いて肉料理以外のおすすめがこちら。

「トストーネスという青バナナのフライです。甘くなく、食感はさつまいもの天ぷらみたいな感じ。塩味で、少しスパイスをかけていただきます。この季節は、すぐにバナナが黄色く熟してしまうので、予約のお客様だけ承っています。あとは、チチャローネスという豚の皮のフライ。コリコリしていて、お酒のつまみにもってこいなんですが、皮が硬かったり、臭みが強かったりして日本人にはややなじみにくいので、こちらは日本風にアレンジしています」

不思議なものを揚げるんですね。でもそれも日本人の勝手な決めつけってこと。食べてみればすごくおいしい。チチャローネスは、かみしめると脂がジュワーっと出てきますが、それが独特の旨みとなっています。お酒のおつまみにはサイコー。で、忘れちゃいけないのがキューバのお酒ですよね!

「言うまでもなく、ラム酒が有名です。一般的な日本人は、ラムのお酒というとモヒートというカクテルが一番人気だと思うんですが、キューバ人はストレートか、氷を1、2個入れてロックで飲む人が多いです。ハバナクラブというラム酒がキューバで最も親しまれていますね。熟成期間によって3年、5年、7年とあります。3年ものは黄色っぽいですが、7年ものになると褐色になって、香りも良くなって、甘みもぐっと増します。ストレートで飲むには、3年ものは喉にカーっとくるんですが、7年ものはだいぶそれがおさえられて、まろやかで飲みやすくなります」

日本では、ラム酒をストレートやロックで飲むことは少ないですよね。さすがラム酒発祥の国、お酒の純粋な味を楽しんでいるようです。

それほど辛くないし、意外とシンプルな料理が多いというキューバ料理。ラム酒も飲みやすいです。日本ではまだ食べられるお店が少ないですが、それだけにキューバ料理を食べたことがあるっていうだけで自慢できるかも!? キューバの一般的な観光情報や、
代表的なチェ・ゲバラ、葉巻、サルサなどの情報はたくさんありました。

しかしながら、日本でキューバ料理を食べられる
飲食店がすごく少ない。
日本に住んでいるキューバ人が
少ないことが一因のようです。

東京都の綾瀬にあるカフェ・カリベーニャは、
キューバ人シェフが、キューバの味を提供してくれます。
音楽や文化からキューバに興味を持ったという店主の藤田さんも
「もっとキューバの料理やカルチャーを日本で広めたい」とのこと。
キューバ人が作るキューバ料理を食べられる機会はすごく貴重。
気軽にカフェバーとしても活用できるのでぜひ一度行ってみてください。

さて、みなさん今度はどちらにバーチャル旅行したいですか?
リクエストお待ちしています~!

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