知らない国を食べ尽くしたい!

第4回 大陸流BBQ!! 南アフリカ共和国!

2009.09.18 FRI

知らない国を食べ尽くしたい!


ケープタウンの近くにあるボルダーズビーチでは、ケープペンギンが生息している。あまり人を怖がらない性格なので、こんなに近づいて観察しても大丈夫。写真提供/南アフリカ観光局

大都会も、大自然も! ぜんぶ入りの南アフリカ!



南アフリカと聞いて思い浮かぶのは、喜望峰という人も多いのでは? 大航海時代の象徴的な場所として、歴史の教科書にも登場するアフリカ大陸最南西端の地で、大西洋とインド洋という大海が交わる場所です。実際にはどんな場所なんだろう? 南アフリカ観光局の近藤由佳さんに教えてもらいました。

「喜望峰へは、ケープタウンからクルマで1時間半くらいで行くことができます。喜望峰がある半島は自然保護区になっていて、豊かな花々や野生のシカやシマウマ、ダチョウが見られ、近くにあるボルダーズビーチにはケープペンギンが生息しているんですよ。他の大きな都市からでも、クルマで1時間程度行けば自然保護区などに行くことができます。南アフリカは大都会と大自然がすごく近くにあって、調和が取れている国なんです」

なんとペンギンがいるんですか! 都会と自然が近くにあって両方楽しめるなんて、観光にはうれしいポイントかも。自然以外の観光スポットは?

「南アフリカ初の世界文化遺産に登録された、ケープタウンからボートで30分くらいの場所にあるロベン島がオススメです。アパルトヘイト時代に政治犯が収容されていた刑務所島で、ネルソン・マンデラが20年近く収容されていたことで知られています。1996年に閉鎖されて以来、島全体がそのまま博物館になりました」

そして忘れちゃいけないのが、来年行われるサッカーW杯! かなりの観戦者が南アフリカを訪れることが予想されます。

「チケットは争奪戦だと思いますが、もしチケットが手に入らなかったとしても、すべてのスタジアムの近くにできるファンパークで楽しんでみてください。大きなスクリーンで試合を観られます。そこでブブゼラという笛で一緒に応援してみてはどうでしょう? 日本やヨーロッパなどにはない、南アフリカ特有のものなんです。アフリカンサッカーのリズムを感じることができるかもしれませんよ」

サッカー中継などを見ていると、サポーターが吹いているアレですね。確かに彼らの応援はリズミカルで楽しそう。そんな南アフリカで人気の料理といえば?

「一番食べられているのはラムです。なかでも野生のハーブを食べて育ったカルーラムと呼ばれる羊は、臭みのない肉で、重宝されていますね。最近は、健康志向から、よりカロリーの低いオーストリッチ(ダチョウ)やワニの肉などを好む傾向もあります」

なるほどダチョウやワニですか! いったいどんな料理にして食べているのか気になるところです。
大自然を堪能しつつも、都市部でおいしいお肉に舌つづみ。大都会なのか、アフリカっぽさを残した自然なのか、いまいち判然としなかった南アフリカですが、どちらもあるっていうことで魅力倍増になりました!
南アフリカ観光局から公式に認定された、局長お墨付きのブルボス。ひとりでまるごと食べると量が多いので、シェアして食べるのがオススメ。ブルボス1250円(200g)。生ブルボスのテイクアウトは1kg2500円とオトク。

南アフリカ人が大好きな週末お約束の料理とは?



アフリカ諸国のなかでも、今後の高い経済成長が期待される南アフリカ。でも料理については、一切思い浮かぶものがない。そこで東京・神楽坂にあるアフロフレンチ・レストラン、トライブスの石川邦彦さんに伺いました。

「南アフリカ人はブラーイと呼ばれるバーベキューが大好き。代表的な週末料理で、キャンプやホームパーティには欠かせません。人の家に集まったら、まずブラーイ。野菜やお肉、パンなどを焼きますが、個人個人、焼き方にこだわりがあります」

かなりの頻度で行われているというブラーイ。日本人がバーベキューをするのは、せいぜい年に1、2回くらいでしょうか? しかし彼らは毎週のように友達や親戚たちとブラーイして、楽しんでいるそうです。

「ここになくてはならないのがブルボスです。ソーセージみたいなものですが、中身の肉が超粗挽き。当店では牛肉と豚肉ですが、南アフリカではマトンなどもありますよ。ゴロンとした肉にスパイスを混ぜて、腸詰めにしています。当店では、それを焼いて出た脂に、トマトソースとタマネギ、さらにスパイスを混ぜてソースを作ります。だから結構脂っぽいですよ。でも南アフリカ人は、これが大好き。先日、在日南アフリカ人が集まる大きなパーティ用として、25kgのブルボスの注文がありました。ざっと25mです(笑)」

では、そのブルボスひとつ、お願いします! 出てきたのは、見た目は大きなソーセージ。ひとつしかお皿にのっていないのに、なかなかの存在感。食べてみると、ソーセージというよりは、凝縮した肉を食べているという感じで、かなりワイルドです。でもスパイスが効いていて、臭みはなし。

「あとはワインもおいしいんですよ。ニューワールドと呼ばれるワインの新しい産地として、カリフォルニア、チリ、オーストラリアなどと並んで、南アフリカが取り上げられていますよね。ニューワールドのワインの歴史は、ここ30~40年の話なんですが、実は南アフリカのワインの歴史は、今年で350年目なんです。大航海時代のころから西洋人が住み始め、畑を作り、ワイン作りを始めたんです」

そんなに深い歴史があるとは! 他のニューワールドとはひと桁違う。きっと歴史の分、おいしいさが詰まっているんだろうなぁ。

「ひと言でいうと、太陽と大地の恵み。ヨーロッパのワインほど洗練された上品な味じゃないけど、がっしりと地に足の付いたおいしさです。取っ付きやすいワインだと思いますよ。日本でも、そんなに高くなくてもおいしい南アフリカワインが飲めます」

ブラーイしながらワインをゴクリ。ステキな南アフリカ週末スタイルが浮かんできました! 南アフリカを訪れる機会があったら、ブラーイに呼んでくれる友達作りから始めようと思います。 なんといってもサッカーW杯で注目の南アフリカ。
来年は日本人のみならず、世界中の人々が訪れます。

幸福にもW杯を観に行ける人は、
サッカー観戦の合間に都会でブラーイしつつ、
ちょっと足を延ばして、大自然を満喫する。

そうやって南アフリカを堪能してもらいたいと思います。
ぼくも、チケット争奪戦に加わることにします!

今回お邪魔したトライブスは、南アフリカのみならず、
アフリカ全般の料理を食べられるお店。
場所も神楽坂の静かな裏手ということで、
東京からアフリカにトリップして、のんびりと食事を楽しめます。

さて、次回もあんな国やこんな国を調べてきますよ。
気になっている国があったら、お便りプリーズ!

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