知らない国を食べ尽くしたい!

第8回 タイ+ベトナム÷2! カンボジア!!

2009.11.13 FRI

知らない国を食べ尽くしたい!


アンコールワットを空から眺める贅沢体験。最初にここから見学して、全体を把握して見てもいいし、見学後に気球に乗って、復習してもいいかも

アンコールワットを100倍楽しむ方法!?



カンボジアには東京23区と同じくらいの地域に広がるアンコール遺跡群があり、アンコールトム、タ・プローム、バンテアイ・スレイetcとたくさんの遺跡が点在しています。まずは基本をおさえるべく、世界遺産であるアンコールワットのオススメ鑑賞法を、カンボジア政府観光局の深澤美保子さんに教えてもらいました。

「アンコール遺跡群のなかでも最も有名なアンコールワットは、とても大きな遺跡です。若い人だとガイドをつけずに見学する方も多いようですが、できればガイドをつけた方が面白いですよ。歴史を教えてくれるのはもちろんのこと、写真を撮るスポットなども熟知しています。また、最近人気なのがアンコール・バルーンです。アンコールワットから1kmほど離れた場所から気球に乗って見学します。空から見る遺跡は格別ですよ。アンコールワットがジャングルの中にあるということを実感できますね」

アンコールワットを俯瞰(ふかん)できるなんて贅沢な観光方法ですね。

「また、細かい部分まで見ていくと、面白いものを発見できます。日本人の森本右近太夫一房が1630年ごろに残したといわれている落書きがあります。歴史的にも重要ということで、消されずにそのまま残されているんですよ」

落書きが歴史的な遺産!? でも今は絶対にやっちゃいけません! ところでカンボジアには他にも遺跡がたくさんあるとか。

「プリアカン遺跡やバンティアイ・チュマール遺跡など、たくさんの手付かずの遺跡があります。なかでも注目なのは2008年7月に、カンボジアで2つ目の世界遺産として登録されたばかりのプレァヴィヒァ遺跡。カンボジアとタイの国境付近にあり、かつてはタイ側からしか行けませんでしたが、カンボジア側からも行くことができるようになりました。残念なことに現在はタイとの国境問題がありますが、解決したらより魅力的です。600mの絶壁の頂にある寺院から、カンボジアに広がる平原が見られますよ」

登録されたばかりの遺跡なのでまだ整備されておらず、とても神秘的なのだとか。見るだけ穏やかな気持ちになりそう。遺跡以外の観光スポットはありますか?

「アンコールワットのあるシェムリアップから車で6時間ほど行った場所にあるクラチェという街が、ドルフィンウォッチングの穴場として、今、注目されています。クラチェは海沿いではなく、メコン河沿い。つまり見られるのは河イルカです。この付近には100頭以上の河イルカが生息していて、かなりの高確率で目撃できます。見た目は普通のイルカとあまり変わらないですが、少しピンク色をしていてかわいいですよ」

河にもイルカが生息しているとは! ついつい遺跡にばかり目が行ってしまうので、確かに穴場かも。さてそんなカンボジア人は、どんな食生活を送っているのですか?

「米食が基本ですが、朝はクイティウという麺を屋台で食べることが多いですね。日本で屋台というと夜のイメージですが、カンボジアでは朝からやっています。タイの隣ということで、辛い味付けを想像されるかもしれませんが、それほどでもありません。ココナッツミルクや香草など、クセのある食材も使いますが、そんなに味は濃くないんですよ」

なんとなくエスニックなイメージでしたが、結構、薄味みたいですね。それなら日本人でもすんなり食べられそうです。アンコールワットの情報ばかりが先行しているカンボジアですが、それ以外でもやっぱり遺跡大国のようで。カンボジアでは何はなくとも、遺跡は外せないようです。
いろいろ入ってお得なランチBセット(ニョアン・モアン[スパイシーチキンサラダ]、チャーハン、クイティウ)。ボリューム満点なので、おなかいっぱいになります。ご飯も麺も食べたい、ってときはぜひ。1000円

素朴な味わいにホッとするお米でできた麺とは?



薄味が身上だというカンボジア料理。いったいどんな味付けなのか、東京・代々木にあるカンボジア料理店、アンコールワットのゴ・ワンディさんに話を聞きました。

「カンボジア料理の味付けの特徴は、甘い、辛い、酸っぱいです。周辺地域では比較的薄味ですね。タイほど香辛料やココナッツミルクをふんだんに使いませんし、ベトナムほど香草をたくさん使うわけでもありません。地理と同様、食文化もタイとベトナムの中間なんです。両方のいいところ取りで、日本人には食べやすい料理が多く、家庭料理のような味わいを感じてもらえると思います」

タイ料理の辛さ・濃さと、ベトナム料理のシンプルさ。ちょうど良いのがカンボジア料理ってことですね。実際にはどんな料理が食べられているのですか?

「特に朝食として人気があるのが、ベトナムのフォーに似ているクイティウというお米の麺です。スープは透明で、ダシの味がしっかりとしていながらも、とてもあっさりしています。カンボジアならどこでも食べられている、国民的な朝食といえますね」

あっさりとした麺類なら朝食でもいけそう。麺類以外には?

「カンボジアでもポピュラーで、当店でも人気があるのが、ニョアム・モアンというチキンサラダです。とても簡単。キャベツの千切りに蒸したチキンをのせて、ナンプラーなどでできたドレッシングをかけるだけ。当店ではややスパイシーに、唐辛子を多めに振りかけています」

クイティウとチキンサラダがセットになったランチセットがあるということで、早速いただきます! チキンサラダは唐辛子がかかっているけど、甘酸っぱいドレッシングで中和されて、ほどよい辛みが口の中を刺激します。辛いのが得意な人なら、まったく問題ナシ。で、そのスパイシーさを柔らかく和ませてくれるのがクイティウ。ツルツルっとのど越しが良く食べやすい。ラーメンのように油っぽくはなく、うどんとそばの中間のような感じ。サッパリとしているけど、ダシが効いた深い味わいでなんだかホッします。お米でできているというところが、日本人にすんなりなじむのでしょうか? この2つの組み合わせは、すごくマッチしていました。

タイ料理とベトナム料理は、日本でも人気があります。タイ料理はクセがあって苦手、ベトナム料理はあっさりしすぎて物足りないなんて人は、カンボジア料理がいいかもしれません。素朴だけどちょっと刺激的。いいところ取りです! 今回お邪魔したカンボジア料理店『アンコールワット』。
お昼時にお邪魔したのですが、
お客さんがひっきりなしに訪れる人気店でした。
特にランチメニューは、
ボリュームがあって安いということもあって大盛況。
もちろんおいしいから人気があるのはいうまでもありません。
タイ料理を想像して来て、食べやすさにびっくりする人も多いのだとか。

これからはタイ・ベトナム旅行に、
カンボジアをプラスする時代がくるかもしれませんね。

さて次回は、南の国に行ってまいります!
ご意見など募集していますので、どしどしメールください!

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