ビジネスパーソンインタビュー
僕が月給14万円のアルバイトから「キャリアをDX」できた理由

森山大朗著『Work in Tech!(ワーク・イン・テック!) ユニコーン企業への招待』より

僕が月給14万円のアルバイトから「キャリアをDX」できた理由

新R25編集部

2022/02/04

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伝説の幻獣「ユニコーン」のように希少で、成長性の高いスタートアップベンチャー「ユニコーン企業」。

転職するなら急成長企業一択

そう断言するのは、リクルートからキャリアをスタートさせ、ビズリーチ→メルカリ→スマートニュースといった国内屈指のユニコーン企業を渡り歩き、現在は最先端のテック領域で活躍する「たいろー」こと森山大朗さんです。

たいろーさんの新著『Work in Tech!(ワーク・イン・テック!) ユニコーン企業への招待』から、「急成長企業の特長」や「未来の大手の見極め方」について一部抜粋してご紹介します。

月給14万円から「キャリアをDX」できた理由

僕は新卒でリクルートグループに入社し、人事や営業からキャリアをスタートしましたが、転職8社目の今は「Technical Product Manager(テクニカルプロダクトマネージャー)」として、テック領域の最前線で働いています。

直近の3社は、株式会社ビズリーチ→株式会社メルカリ→スマートニュース株式会社と、いわゆる「ユニコーン企業(未上場で評価額1000億円以上の急成長企業)」を渡り歩いてきました。

現在はスマートニュース株式会社で働きながら、株式会社ソウゾウ(メルカリグループで新規事業を担う会社)で、Eコマースプラットフォームの支援をしています。

いずれの企業においても、テクノロジーを活用したプロダクト開発を通じて急激な事業成長を推進するのが僕の仕事です。

また、SNSを中心に「たいろー」名義で、テック領域の急成長企業を渡り歩いて得た経験、転職やキャリアについて日々発信しています。

すると、SNSを通じて質問や相談が寄せられるようになりました。

なかでも、「どうやって開発職にキャリアチェンジしたの?」 「文系なのにプログラミングを習得できたのはなぜ?」 「どうやって英語で仕事ができるようになったの?」といった質問が多いのは、今でこそテック領域で仕事をしているものの、僕のキャリアのスタートが「文系学部卒」の「営業職」といった一般的なものだからでしょう。

しかも、途中で転職に失敗して実家にひきこもり、職務経歴的には1年近いブランクもあります。

その頃は月14万円のバイト代で生活をしていました

うちは母子家庭で経済的には苦労したほうです。

大学に行かせてもらったこと自体が奇跡だと思って母親には感謝しています。

生まれや育ちにアドバンテージがあったとは、まったく感じていません。

プログラミングのスキルも、今のような動画学習サービスなどない時代に、独学で習得しました。

英語もメルカリに入社するまでは仕事で使う機会など一切ありませんでした。

そんな僕が、ビズリーチで求人検索エンジンを立ち上げたり、メルカリの検索アルゴリズム改善をリードしたり、グローバルなエンジニア組織のマネジメントやプロダクト開発をリードする経験が得られたのですから、世の中わからないものです。

今ではヘッドハンターからお世辞交じりに「森山さんは採用ニーズが強いのになかなか見つからない、希少人材ですね」と言われたりもします。

いわゆる、転職市場における“レアキャラ”なのだそうです。

テクノロジーとビジネスの両面に理解があり、海外のエンジニアと英語でコミュニケーションを取りつつ、技術的難易度が高いプロダクト開発を推進できる人材。

加えて、事業成長とともに拡大するエンジニア組織のマネジメント経験もある… 確かに同じような人材はそれほど多くないかもしれません。

いつしか、転職先に困らなくなりました。

では、なぜそのような変化が可能だったのか?「人一倍の努力をしてきたから?」と問われたら、答えは「NO」です。

僕の答えは、「急成長企業に身を置いてきたから」。

これだけです。個人の努力というより、場所選びの問題です。

僕が所属したユニコーン企業はすべてテクノロジーを駆使した新しいプロダクトで成功した」という点で共通しています。

そこは驚くべきスピードで事業が拡大する、まさに“異世界”でした。

そして同時に、僕のような平凡な人間でも強制的に進化させるブースト環境でもありました。

まるで漫画『ドラゴンボール』に出てくる「精神と時の部屋」のように、事業に関わるメンバー全員に「ボーナスタイム」とも言える、特別な時間が流れていたのです。

このような経験から僕は「もっと多くの人が、ユニコーンと呼ばれるような急成長企業に飛び込んでほしい」と感じるようになりました。

年収に与えるインパクトが大きいのは「外部要因」

会社員の年収は「市場価値」によって決まると一般的には言われています。

しかし、そもそも市場価値は何によって決まるのか、皆さんは考えたことがありますか。

僕は、市場価値とは、

1「業界自体の成長

2「事業の成長と収益性

3「会社の人件費に関する方針

4「個人の実績

この4つの要素のかけ算で決まる、と考えています。

そして、最も影響が大きいのは、1「業界自体の成長」です。

新卒で入ったリクルートで転職エージェント事業部に配属された僕は、当時、様々な業界や企業の求人情報とともに、たくさんの履歴書や職務経歴書を見る機会を得ました。

当時から「年収は何によって決まるのか?」と疑問を抱いていた僕は、土日もオフィスに行って社内データベースを検索するのが日課でした。

そんなある日、大手電機メーカーで働く30代のリーダークラスが年収600万円である一方、金融大手やマスコミの社員は入社数年でその年収を超えているのを見て、不思議でなりませんでした。

そしてある日、身も蓋もない現実に気づいたのです。

個人の年収に与えるインパクトは、個人のスキルや実績などの、いわば「内部要因」よりも、「業界や事業が成長しているか?」「収益性は高いか?」、そして「会社が人件費についてどう考えているか?」という「外部要因」のほうがはるかに大きいのだと。

僕が「転職するなら急成長企業一択だ」と口を酸っぱくして言うのは、これが理由です。

間違えてほしくないのは「小さい会社に入ろう」というわけではありません。

入るべきは「急成長企業」です。

事業が成長しない会社に、若いうちから従業員として入社するのはオススメしません。

リクルートから転職して2社目に入ったときの僕のように、自分の市場価値が上がらないからです。

極論かもしれませんが「事業は成長がすべて」です

なぜなら、事業は成長しなくても、人は年をとるからです。

そして年をとれば、次の人生のステージが、自然とやってくるのです。

事業が成長しなければ、会社を支えながら年齢を重ねる社員たちに、新たなチャレンジワクワクするような成長機会を提供できなくなります。

社内では限られたポジションのいす取りゲームが始まり、そんな組織に嫌気がさした優秀な人材から会社を離れていってしまいます。

だからこそ若手も、経験を積んだベテランも、事業の急成長がすでに始まっていたり、これから大きく成長するポテンシャルがある会社を見つけたなら、なるべく早く飛び込んで欲しいと思うのです。

急成長企業は、テックを味方につける「最短ルート」

僕のキャリアは「入社後にその企業が急成長を遂げ、企業規模が4〜5倍になる」パターンを繰り返すという、独特な経歴になりました。

僕が在籍していた当時の社員数は、ビズリーチが入社時の150人から800人へ、メルカリは数百人から約1800人へ、そしてスマートニュースも同じく急成長中です。

改めてダイジェストで振り返ると、十数年前に無職だったとは思えない変わりように、 我ながら驚きます。

しかし、僕はこうした経験から、あらゆるビジネスパーソンにとって、未来のユニコーン企業ーー次なる急成長企業を見極めて、そこに自分を投げ入れることが、テクノロジーを味方につける「最短ルート」だと信じるようになったのです。

そして、とてつもないスピードで急成長する企業での経験は、僕がそれまで抱いていた「会社員の働き方」という常識を、いい意味で壊してくれました。

これまでは当たり前とされてきた働き方の価値観が、ユニコーン企業という異世界のカルチャーのもとで働くことにより、根底から覆されていったのです。

たいろーさんの転職を追体験できる本『Work in Tech!』

「転職」や「キャリア」には明確な正解がなく、トレンドや社会情勢も常に変わっていきます。

そんななかでひとつの判断軸となるのは、「実際に転職した“実践者”によるリアルな情報」ではないでしょうか。

メルカリとスマートニュースでの怒濤の日々は、まさに「異世界」でした。

時代に先んじて新たな働き方のルールに触れ、それを実践するなかで、僕の価値観はいい意味で破壊されていきました

企業と個人、双方の成長を加速させるカルチャーと、そのメカニズムに触れたことで、僕は、かつて想像もしなかった自分に出会えたのです。

Work in Tech!(ワーク・イン・テック!) ユニコーン企業への招待

たいろーさんの価値観をいい意味で破壊した「日本を代表する急成長企業への転職のリアル」を、ぜひ同書で追体験してください!

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