ひろゆき著『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』より

論破の秘訣は“情報収集術”にあり。ひろゆきが貫く、高確率で正解にたどり着くためのルール

仕事
YouTubeのチャンネル登録者数は146万人超(2022年3月現在)、「いちばん信頼している/参考にしているインフルエンサー・有名人」(LINEリサーチ調べ)では、ヒカキンさんに次いで2位に選ばれたひろゆきさん

ひろゆきさんといえば“論破”のイメージが強い人も多いと思いますが、ご自身が一番得意としているスキルは“問題解決能力”だといいます。

問題があると正解を知りたくなってワクワクする性格で、自らトラブルに巻き込まれに行くこともあるのだとか…

そんなトラブルシュートを繰り返してきたひろゆきさんの新著『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』から、ひろゆきさん節炸裂の「問題解決の方法」を一部抜粋してご紹介します。

分析力よりも「ググる能力」が大事

問題解決にはいくつかの工程がありますが、僕がいちばん重要だと思っているのは情報収集です。

僕は、問題を分析する力よりも情報収集力のほうが大事だと思っています。

問題の本質をつかむためにも、解決策を立てるためにも情報は欠かせないので、情報が多ければ多いほど正解にたどり着く確率が高くなります。

だから、僕はふだんから気になることがあればすぐに調べるのがクセになっています

ニュースを見ていても、「これはどういう問題なんだろう」「こうしたら解決できるんじゃね?」と思ったらググります。

たとえば、日本で選挙になるとよく「若者の投票率が上がれば政治は変わる」という話が出ますよね。

でも、これがウソなのは、調べればすぐにわかります

日本の20〜30代の人口は約2600万人なのに対して、40代以上は約7800万人。

若者の人数は中高年の3分の1なんです。

40代以上の投票率は50%以上のことが多いので、投票数は少なくとも3900万票以上になります。

そうなると、たとえ20〜30代が全員投票したとしても勝てないというのは、もう確定している事実なんですよね。

だから政治家たちは、若者や子育て世代よりも高齢者たちにウケる政治をするわけです。

話を戻すと、「若者の投票率が上がれば日本の政治は変わる」という話を聞いたら、まず年代別の人口や投票率を調べてみればいいのです。

ググればすぐに数字は出てきます

とくに、すでにデータがあるものに関しては、あれこれ推測するよりも調べたほうが早いです。

すでに答えがわかっている問題であれば、それ以上考えても仕方ありません。

一方で、いろいろ調べて、それが答えがわかっていない問題なのであれば、解決策を見つけるための情報を集めます。

ネット検索はスマホではなく「パソコン」で行う

僕は半分引きこもりのような生活をしているので、おそらくふつうの人よりもネットで調べものをしている時間が長いと思うのですが、情報収集をするときにマイルールがあります。

それは、「ネット検索をするときには、スマートフォンを使わない」です。

出先でどうしてもというときに使うことはありますが、基本的にネット検索はパソコンでします。

なぜかというと、調べものは極力、ストレスフリーでしたいからです。

まず、僕は検索結果を100件表示にしています

1度に見られる情報量をできるだけ多くするためです。

検索結果をスクロールしながら使えなさそうなタイトルはどんどんスルーして、信用できそうなタイトルだけを次々に開いていきます。

でも、スマホだと10件表示とかになるので、10件ごとに次の検索結果を読み込まないといけなくて、何倍も時間がかかるんですよね。

あと僕は、信用できそうなページを、タブで次々に開きます

4つ、5つのページをパーッと流し読みしていって、使えなさそうなページがあれば次のタブにどんどん移る。

こうすると、たいていの調べものは1分くらいで済んでしまいます。

でも、スマホは画面が小さいので、かなりスクロールしないと判別できないのも面倒です

調べている最中に億劫に感じるとやらなくなってしまうので、ネット検索はできるだけストレスがたまらないようにしています。

数字を調べるときは、ハズレが少ない「画像検索」を使う

なるべく「ハズレサイト」を開かないようにするために使えるのが、画像検索です。

とくに数字を扱うテーマを調べるなら、しっかりしたグラフや図表を載せているサイトや論文は当たりが多いです。

いいかげんなサイトはわざわざグラフをつくったりしないので、画像検索でしっかりしたグラフを載せているサイトを開くと、ほとんどハズレません

ほかにも、最新のデータを検索したいときに使える、ちょっとしたテクニックもあります。

たとえば直近の人口のデータを調べたいときに、「人口」などでキーワード検索すると数年前の白書が引っかかったり、古いページが上位に表示されます。

基本的にリンクの多いページが検索結果の上位になるので、どうしても最近のページより過去のもののほうが先に表示されがちなんです。

こうした、毎年のように更新されているデータの最新の情報を調べるときには、検索の期間指定を「1年」にすると古い検索結果ははじかれるので、ムダなページを省けます

さらに、グーグルクロームのアドインなど、ブラウザの拡張機能によっては、ワンクリックで1年以内の検索結果のみを表示できるようになります。

ネット検索にかける時間やストレスは少ないほうがいいに決まっているので、僕はできるだけ快適にこなせるように工夫しています。

ムダ玉を撃たないために「ヒアリング」をする

情報収集をする際に、僕が大事にしているのはヒアリングです。

たとえば、仕事で新規事業の話を持ちかけられたとします。

僕はそういうときには、予算やスケジュールはもちろん、目的やゴールは何か決裁者が誰かまでしっかり聞きます。

「目的はこれですよね」「このかたちだったら予算内に収まりますか?」などと、担当者に一つひとつ確認しながら進めていきます。

クライアントなどの相手がいる問題や目標の場合に、とくに重要なのは「相手の目的が何か」です。

たとえば、新しくマンガのサイトを立ち上げたいという場合なら、売上を上げたいのか、単にマンガが好きだから始めたいのかを、最初にはっきりさせます。

おしゃれな新規事業を立ち上げて華々しく見せたいと思っている会社に、儲かる事業を提案しても時間のムダですからね。

だから、できるだけ相手に直接ヒアリングして、極力ムダ玉を撃たないようにします

僕はわりと人にずけずけと質問するタイプなのですが、さすがにビジネスのときはストレートに聞きません。

「こういう感じはどうですか?」などと提案すると、「それならこっちのほうが」などと返ってくるので、何回か質問して相手のニーズを絞り込んでいきます

ほかにも、「売上は伸びるんですが、担当者の人が忙しくなるプランと、あまり売上は伸びないけれど、そのぶん担当者は何もしなくていいプランがあります。どちらがいいですか?」などと、2択にして絞り込むこともあります。

あと、必ず聞くようにしているのは、「決裁者がどういう基準で決めるか」です。

決裁者に直接聞けない場合は、担当者から過去の傾向などをヒアリングして、その範囲の中で松竹梅のようにバリエーションを提案して当てにいきます。

もちろん、予算の確認はマストです。

1000万円規模のプロジェクトなのか、1億円規模のプロジェクトなのかで、やることはまったく違うので。

ときどき、「いくらお金がかかってもいいから」と言う人もいますよね。

僕はそういうときには、「じゃあ、20億円ください」って返すようにしています。

すると、絶対にOKにならないんですよ。

そういう人に限って、じつはそんな権限を持っていなかったりします

問題解決であれ目標達成であれ、できるだけムダ玉を撃たないためには、しっかりヒアリングをして相手のニーズを絞り込むことが重要です。

“抜け道”の探し方がわかる一冊

ひろゆき流 ずるい問題解決の技術

ひろゆき流 ずるい問題解決の技術

『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』は、ひろゆきさんが問題解決するときの思考プロセスをスッキリ言語化した一冊。

「パクる」「逃げる」「丸投げする」「頭がおかしい人のフリをする」など、どれも突拍子もない方法ばかりですが…(!)

ほかの人はまだ見つけていない、うまくいく確率が1%でも高くなる“抜け道”を知りたい方は、ぜひ読んでみてください。