進化する「テレビCMの効果測定」

「テレビCM=効果測定が難しい」はもう古い。 テレシー・土井代表が解説する「テレビCMで成果を出す方法」

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いまこそ、テレビCM革命を。

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2019年、「テレビ広告費がインターネット広告費に抜かれた」というニュースが飛び交い、広告業界は大きな転換点を迎えました。

それから約4年。「タクシーCM」など新たなスタンダードも登場し始めた昨今において、「テレビCM」は、今でも本当に効果のあるマーケティング手法だと言えるのでしょうか?

そんななか、以前新R25の取材で「改めてテレビCMの価値が見直される時代がくる」と語っていたのが、運用型テレビCM事業を手がける株式会社テレシー代表取締役CEOの土井健さん

そこで新R25では、テレシーとのコラボ企画として“テレビCMの価値”について考える連載を開始します。
本連載では、マーケティング手法としての今後の可能性はもちろん、企業が効率よく活用するためのノウハウなど、さまざまな角度からテレビCMにまつわる情報を発信していきます。

今回は「進化するテレビCMの効果測定」をテーマに解説していきます。
同志社大学卒業後、サイバードへ入社。モバイル広告代理店事業立ち上げに従事。2011年にECナビ(現CARTA HOLDINGS)に入社。グループ会社であるfluctに出向し、スマートフォンSSP「fluct」の立ち上げに参画。年間売上高20億から114億の日本最大級のSSPに育て上げ、東証一部(当時)上場に貢献。2016年fluct代表取締役を経て、2020年VOYAGE GROUP(現CARTA HOLDINGS)取締役に就任しテレシーの立ち上げに参画、代表取締役に就任

これまでテレビCMの効果測定はどのように行われていた?

インパクトは大きそうだけど、正確な効果測定はできなそう」というイメージもあるテレビCM。

効果測定ができない前提のサービスだからこそ、広告費に余裕のある企業だけが行うことができるマーケティング手法だと思われてきました。

しかし実際はさまざまな工夫によって効果の可視化が行われてきたそう。
従来のテレビCMのメディアプランニングの流れ

【①目標KPIの設定】
まずは、「テレビCM認知」「銘柄認知」「購入意向」など、CMを出稿する大目的となる目標KPIを設定

【②有効フリークエンシーの調査

次に、①で設定したKPIがテレビCMの接触回数(フリークエンシー)によってどの程度リフトするかを調査

(例)同じCMを5回以上みた時は銘柄認知が20%上昇するが、6回目以上からは変化が見られにくくなる
⇒この場合の有効フリークエンシーは5回

【③目標リーチの決定

GRP=延べ視聴率(一定期間に放送されたテレビCMの視聴率を合計したもの)をもとに、全体の何%にリーチするべきかを検討

(例)全体の50%の人に5回以上接触させることができれば、商材認知を10%上昇させることができる
⇒リーチ数をもとに時間帯や番組を決めて出稿し、①で決めたKPIの変化をチェック
土井さん

土井さん

これまでよく使われてきた上記のプランニング方法は、事前調査が必要ということもあって、テレビCMを検討してから実際に出稿するまでに時間がかかるという課題がありました。

さらに、従来のテレビCMの出稿はあくまで「認知獲得」を目的としていたので、「成果に対してどのように影響をもたらしたか」「実際にどれだけモノの購入につながったか」といったデータを算出することができなかったんです。
土井さん

土井さん

そんな従来の効果測定方法に対して最近注目されているのが、テレビCMが「成果に対してどのように影響をもたらしたか」という点でのテレビCMの効果測定です。

【5つの質問】進化するテレビCMの効果測定について

ここからは、進化するテレビCMの効果測定を抑えるうえで重要なポイントを、土井さんへの5つの質問から解説していきます。

Q1.テレビCMの効果測定はどう変化している?

テレビCMでも、ダイレクト効果を可視化できるように
土井さん

土井さん

デジタル広告では「CPI」「CPA」など、広告が実際の購買やダウンロードという成果に対し、どのくらい寄与したかという数字をもとに広告の費用対効果を測っています。

テレビCMの場合は、“テレビCMを流さなかった場合のKPI”と“実際に流した結果のKPI”を比較することで、テレビCMの影響によってあらわれたKPIの変化を捉え、ダイレクト効果を可視化することができるようになりました。
土井さん

土井さん

上記の場合、CV(コンバージョン)数をKPIとして考えると、テレビCMを放映しなかったときのCV数(濃い青色の折れ線)と、テレビCMを放映したときのCV数(黄色の折れ線)を比較して、その差分がテレビCMでの効果と考えます。

推定したKPIと実際のKPIの数値と比較することで、実際の成果にテレビCMがどう影響しているのかを可視化していきます。

Q2.ダイレクト効果測定における“KPI”の定め方は?

テレシーでは、独自の分析ロジックを用いて企業ごとの推計モデルを作成
土井さん

土井さん

コンバージョン(購入・資料請求など)に関しては、商材ステージ・特性・競合状況によって様々なので、ヒアリングを重ねて設計するのが基本です。

中間KPIに関しては、テレビCM出稿に対してダイレクトに変化が起こるウェブサイトへの流入数(場合によっては指名検索数)が最適化におすすめです。

とはいえ、企業によってウェブサイトへの自然流入数も異なるので、テレシーではデータサイエンティストがKPIに関するデータを参考にした「推計モデル」を企業ごとに作成しています。

具体的には、特許を取得した独自の分析ロジックを用いて、GRP(延べ視聴率)をインプレッションに換算し、サイト来訪数とそのうち何%がコンバージョンに至ったかを可視化

これをもとに効果検証を行うので、どの企業でもプラスマイナス5%以内という精度の高い効果測定が可能になりました

Q3.テレビCMの新しい効果測定方法で成功した事例は?

PDCAを回してテレビCMを2度に渡り放映。結果、過去最高売り上げを達成
土井さん

土井さん

女性向けキャリアスクール「SHElikes」を運営するSHE株式会社様のテレビCM出稿をお手伝いさせていただいたときのこと。

プロモーションの実施が学習サービスの需要トレンドである1月ということもありましたが、デジタル広告とテレビCMを合わせたCPAは一定の許容範囲で、会員獲得と売り上げが伸びていました。また、パネル調査をもとにクリエイティブを改善し、8月にもテレビCMを出稿した結果、過去最高の売り上げを達成することができました。
土井さん

土井さん

さらに、テレビCMの放映時間や地域などを「SHElikes」のメンバーへ事前に知らせたところ、テレビCMがSNSでも拡散される反響もあり、ブランドファンのみなさまの間でもひとつのイベントとして盛り上がってもらえた施策になったと感じています。

Q4.「ダイレクト効果を可視化できる」ことで、逆に企業が気をつけるべきポイントは?

テレビCMは、単発施策で終わらせてはいけない
土井さん

土井さん

テレビCM自体は認知メディアであり、短期的な費用対効果ではデジタルメディアCPAと比較すると、どうしても割高になります。

だからこそ、テレビCMの評価は単発のキャンペーンではなく、中長期的に同エリアでコミュニケーションを重ねるなど、PDCAを回し続けて行うべきです

テレシーでは、テレビCMのPDCAを回しやすくするための独自指標「TCVI」(※)を開発しましたが、それほどPDCAを回すことがテレビCM成功の鍵になると考えています。
※TCVI(テレビコンバージョンインデックス)とは

100万インプレッションあたりのCM効果の効率性を測るテレシー独自の指標。TCVIを用いることでテレビCMの買付価格に左右されない効果測定が可能となり、クリエイティブや放映エリアなどのPDCAを効率よく回すことができる

Q5.これからの時代における「テレビCMの可能性」は?

技術が進歩するほど、テレビCMの影響力は拡大し続ける
土井さん

土井さん

近年、技術の進歩によって視聴率測定がより細かくできるようになり、分析するための材料が確実に増えています。

その結果、テレビCMの効果がより可視化され、以前よりも効率よく出稿できるようになってきました。

テレビCMの本来の力は「圧倒的なリーチ力」と「ターゲット層に限定されない認知拡大」にあります。

テレビCMの効果が可視化されることによって、改めてその役割と力が明確になり、今後はますます身近なマーケティング施策になると感じています。
これからも、ますます進化が期待されるテレビCM。

スタートアップなどのマーケティング予算を多分に割けない企業であっても、効果を可視化し効率よく運用できるのであればチャレンジしてみるのもいいかもしれません。

テレシーが提供する「運用型テレビCMソリューション」では、100万円からCMの出稿が可能。

企業のマーケティングの新しい武器として、今こそ「テレビCM」に注目しておくのはいかがでしょうか?