さよなら、平成! 新元号は来年には公表か

実は2〜3年前から考え中!? 天皇陛下退位でどうなる「新元号」研究家の予想は…

社会・政治2017.11.29by 新R25編集部

「これだから平成生まれはよ~」。上司からのこんなイジりは、まもなく死語になるかもしれない。天皇陛下が退位されることが決まり、新元号が制定されることになったからだ。

次の元号はいったいどうなるのか? 文化史研究家・文筆家であり、『歴代天皇と元号秘史(別冊宝島)』で記事を執筆するなど元号にくわしい尾崎克之さんに話を聞いた!

有識者が集まり、2~3年かけて元号を考える! 2018年中には事前公表されるかも

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「天皇陛下のご退位と皇太子殿下のご即位がつつがなく行われるよう、最善を尽くしていく」(安倍首相)

まず、そもそも元号は誰がいつ決めてるんでしょう?

「戦後できた『元号法』という法律に、そのあたりが定義されています。まず天皇陛下のご年齢や体調などによって、内閣が『そろそろ…』と、中国の書物を研究している学者などの有識者を集めます。ここから2~3年かけて元号を決めていくのです」

報道によれば、今回は「2019年4月30日に退位し、5月1日に皇太子さまが即位され、同時に改元する方向で最終調整に入った。(中略)新元号は、来年中に事前公表する方針だ」(11月23日付読売新聞)、「政府は既に複数の学者に考案を依頼。それぞれから複数の案を受け取っている」(6月9日付毎日新聞)とのことで、すでに有識者が集められ、元号が考えられているらしい!

「元号」は漢の武帝がはじめた文化。その影響で、中国の書物から考案する

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江戸時代まで、基本的にわが国の学問、教養は「中国の書物を研究すること」だった

新元号を決めるうえで、ルールなどはあるんでしょうか?

「元号は、漢の武帝がはじめて作ったもの。紀元前115年ごろに、統治をはじめた年にさかのぼって『建元』という元号を制定したんです。周りのアジア諸国は、この文化の影響を受けています。日本で最初の元号は、『大化の改新』でおなじみの、飛鳥時代の『大化』。以降、文章博士(もんじょうはかせ)という役職の人物が、中国の書物(漢籍)を研究して元号を考えるようになりました」

いまは文章博士なんて人はいないが、中国の書物を参考にして考えるしきたりは続いているもよう。

「大正」は『易経』のなかにある「大享以正天之道也」から、「昭和」は『書経』の「百姓昭明、協和萬邦」という部分から考案。「平成」は、司馬遷の著した『史記』『書経』のなかにある『内平外成』『地平天成』という一節から決められたのだ。

元号は“幸せを呼び込むため”につける。世界情勢が不安定な現代だから、新元号は「安○」に!?

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世界に「安心」が訪れてほしい…。元号に願いを!

では、新たな元号はどんなものになるのか。予想できるか聞いてみると…。

「まず、何のために日本人が元号を考えてきたのか、を考えてみてください」

えっ、何のためなんでしょうか?

「それは幸せを呼び込むためです。元号は、地震や戦乱が起きたタイミングで、世の中に幸福が訪れるようにと考えられてきたもの。現代社会をかんがみれば、日本のみならず、世界についても『安心』『安寧』が訪れるよう、私は『安』の一文字は入るだろうと思います。アルファベットにしても頭文字がAなので、明治以降のM、T、S、Hとかぶらないですしね」

なるほど! では、気になるもう1文字は?

「わかりません。矛盾するようですが、誰もが考えつくような元号はつけられないのです。まず、これまでの257ある元号と重複してはいけない。さらに、『内平外成』の例を見ても、遠くにある2文字をつなげるわけではなく、文脈にそって文字をチョイスする必要がある。これはもう専門家にしかつくれない『ワザ』だといえます」

漢文の授業もニガテだったし、中国の書物にあたるのはハードルが高すぎるけど、「安」につづく1文字をみんなで予想してみますか!

〈取材・文=天野俊吉(新R25編集部)〉

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