ビジネスパーソンインタビュー
“通”もうなるラーメン、有名店とコラボしたスイーツ…
回転寿司チェーンの「サイドメニュー」のクオリティがすごいことに!進化の理由は?
新R25編集部
いま、回転寿司屋が面白い。注文すると、新幹線やレーシングカーをかたどった容器で皿を自分のもとまで運んでくれたり、食べたお皿をポストに5皿入れるごとにタッチパネル上で抽選が始まって当たりで景品がもらえたりと、どこも消費者を飽きさせない試みがみられる。もはや「1皿100円」という安さだけでは、競争優位性を保てなくなっているのだ。
そんな中、近年回転寿司チェーンがこぞって力を入れているのが「サイドメニューの充実化」。どこも一昔前のように“子どもだまし感”はなく、味にこだわった本格的メニューに仕上げている。
累計3000万食!「サイドメニューブーム」に火を付けたのはくら寿司の“魚介ラーメン”がきっかけ
画像は「くら寿司 ホームページ」のスクリーンショット
サイドメニューの拡充にいち早く取り組んだのが「くら寿司」だ。2012年に発売された「7種の魚介醤油らーめん」は、その名の通り7種の魚介を使ったスープと、特注のちぢれ麺を使うなどラーメン屋顔負けのこだわりを見せ、これまで累計3000万食を売り上げるヒット商品となった。
その他、2015年7月に発売した「しゃりカレー」は、シャリ(酢飯)とカレーを組み合わせた異色メニューだったが、こちらも発売から3カ月で累計100万食を突破する人気商品に。それ以外にも、牛丼やうな丼を提供するなど、もはや「回転寿司店」と言ってよいのかわからないほどにサイドメニューが充実。くら寿司は2012年以降、既存店売上高を毎年更新。来店顧客数も2013年以降、前年を上回るなど好調を維持している。
売上トップの「スシロー」は有名店とのコラボでスイーツを強化。ランチタイム後の売上を強化する狙い
回転寿司チェーンの中で売上トップを走る「スシロー」は、スイーツ分野の強化に重点を置いている。今月13日には新たな取り組み「スシローCafe部」を発表し、その第一弾プロジェクトとして、東京・横浜に4店舗を展開する「グラニー・スミス」監修によるアップルパイを販売開始した。アップルパイの販売に合わせて、コーヒーもよりスイーツに合う味にリニューアル。
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りんご本来の甘さや酸味を活かしながら食感にまでこだわったアップルパイ
スシローはこれまでも、代官山の人気店「VERY FANCY」監修のパンケーキ、有楽製菓とのコラボ「ブラックサンダーパフェ」といったスイーツを発表してきたが、これにはランチタイム後から夕食の時間帯までに、寿司ではなくスイーツを目的とした新たな客層をつかむ狙いがある。
「総合レストラン化」で顧客の来訪頻度を高めることが狙い。魚の仕入れ値が高騰している事情も…
この他、国内店舗数1位の「はま寿司」が期間限定で販売するラーメンも、ラーメン通がうなるほどの完成度だ。
http://toyokeizai.net/articles/-/157194特に2015年11月に「はま寿司」で食べた『贅沢一杯 コク旨煮干しラーメン』には、正直いってラーメン通として衝撃を受けた。サイドメニューの域を超えているというか、ラーメン専門店で出してもまったく見劣ることのない味
(東洋経済オンライン「はま寿司ラーメン、『2カ月で100万食』の裏側」より)
サイドメニュー合戦の様相を呈している回転寿司業界だが、なぜ各社ここまで力を入れているのだろうか? 回転寿司評論家の米川伸生さんがその背景を語ってくれた。
「2000年過ぎより、回転寿司は外食で唯一、勝ち組と言われるくらい右肩上がりの成長を続けてきました。しかしここ数年は、ファミレスやステーキハウスの復権により、寿司だけを食べる場では、他の外食との競争に勝てなくなってきました。そこで、幅広いニーズに応えるために、サイドメニューの開発に力を入れはじめたという事情があります」
「総合レストラン」を目指すことで、“特別なときに食べる寿司”という印象を脱却して、来訪頻度を高めたいという狙いがあるようだ。
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また、海外の“魚食ブーム”による影響もあるようで…。
「世界的な魚の高騰によって、これまであった儲けがかなり圧迫されてきています。特にマグロ、サーモン、エビといった人気のネタが海外でも需要が増え軒並み高騰しているため、100円で儲けを出すのは難しくなりました。サイドメニューであれば魚を使わない料理も多く提供できますし、たとえ同じ原価率だったとしても、基本的に寿司よりも単価が高いために利益が多く生まれます」
もう「寿司」だけではリピーターがつくことは難しい時代なのかもしれない。これからはどれだけ本格的なサイドメニューで顧客を囲い込めるかが勝負の分かれ目になりそうだ。
取材協力/参照資料

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