各地でセールがおこなわれているけど…

ちょっとコワい響き? 最近日本でもよく聞く「ブラックフライデー」ってどういう日?

  • 経済・マネー
  • 2017.12.08
  • by 新R25編集部

今年の11月末、やたらと耳にした「ブラックフライデー」という言葉。各所でセールが行われていたようだけど、これは一体どういう日なんだろう? 実はよく知らない…という人は必読だ。

アメリカの国民的祝日「サンクスギビングデー」の次の日のこと。一斉セールになる“黒字の金曜日”

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17世紀、イギリスから移民した入植者たちの収穫祭がその起源…といわれる「サンクスギビング」

ブラックフライデー」はもともとアメリカ発祥で、11月の第4木曜日にある「サンクスギビングデー」の翌日の金曜日を指す言葉らしい。

日本人からするとあまりピンとこないが、サンクスギビング(感謝祭)はアメリカ人にとって家族・親族・友人たちと集まる大切な行事。日本でいうお正月のような国民の休日だ。

その翌日の「ブラックフライデー」は州によって異なるものの、休日のような扱い(「準休日」として企業が半日勤務になる州も)となる場合が多く、つまりサンクスギビングデー、ブラックフライデー、土日で4連休になるということ!

この期間はプレゼント需要などでクリスマス商戦が始まるようになり、小売店は一斉に大幅値下げ。人々が殺到するため、「黒字の金曜日」という意味で「ブラック」と呼ばれるようになったんだとか。悪い意味だと勘違いしてた人も多いのでは?

購入者平均3万円を支出する大規模セール日に! 近年はネット版「サイバーマンデー」が台頭

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ロイター/アフロ

2017年、アメリカのブラックフライデーの様子。60%オフ!

ただのセール日ね」と侮るなかれ。1960~70年代以降、アメリカではブラックフライデーの消費はどんどん規模を拡大し、日テレNEWS24によれば、現在では購入者1人あたり平均で約3万円を支出する日になったのだとか! アメリカのデパートの売上は11月と12月が年間売上の約1/4を占めているというから、かなり重要な1日だ。

ただし、時代の流れか店舗での購入は減少しつつあり、最近ではオンラインショップの利用が増加傾向にある。サンクスギビングデーの次の月曜日は「サイバーマンデー」と呼ばれ、ネットショップが一斉にセールを開始するのがここ最近の風潮。

ちなみに、2017年の「サイバーマンデー」のオンライン売上は、過去最高の65億9000万ドル(約7396億円)に達したとみられており、日本のバレンタインデーの市場規模が1385億円(2017年の年間売上。日本記念日協会調べ)であることを考えれば、その大きさがよくわかる…!

ユニクロはサーバーダウン! イオンは衣料品売上40%アップ! 日本でも消費を刺激するイベントに

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Rodrigo Reyes Marin/アフロ

こちらは日本のトイザらスの様子。「史上最強SALE」の文字が見える

日本ではまだあまりなじみのない「ブラックフライデー」だが、徐々に導入する企業も。今年は祝日(勤労感謝の日)の23日に1日前倒しでセールが開催された

●イオン
2016年、全国約2万店舗で「日本版ブラックフライデー」と称し大規模セールを開催。期間中の売上高は例年より20%アップしたんだとか! 特に衣料品は40%近くも伸びた模様。今年もスーツや羽毛布団が半額になっている。

●GU・ユニクロ
例年行っていた「創業感謝祭」の大型セールを昨年からブラックフライデーにカブせている。今年は、23日になんとオンラインストアのサーバーがダウン! 店舗にも長蛇の列ができていたそうで、経営側の予想を超える数のアクセス&来店があったことがうかがえる。

●トイザらス・ベビザらス
2014年から「ブラックフライデー」を導入。今年は過去最多の200商品以上を対象に、“史上最強セール”と題してなんと最大で90%オフを実施した!

ただ、日本国内では「ブラックフライデー」に否定的な意見もみられる。月末の金曜は仕事が忙しくて早く帰れない人も多いし、冬のボーナス前は懐が寂しいタイミング。「盛り上がらなければ単なる安売りで終わる」と懸念されているのだ。

日本のイオンでは、黒い風船でアーチをつくるなど盛り上げに力を入れた店舗ほど、この日の売上が良かったという。文化として定着させるには、割引だけにとどまらない工夫が必要そうだけど、うまくいけば数年後にはバレンタインやハロウィンに次ぐ、新たな一大消費イベントになっているかも?

〈文=森かおる(かくしごと)〉