ビジネスパーソンインタビュー
「僕も、大好きな人たちと同じ未来に存在したい」
【コラム】29歳で“余命3カ月”と宣告された僕が、残りの人生に出した答え
新R25編集部
いきなりですが、もし自分の余命を知ってしまったら、みなさんはなにをしますか?
「紹介したい人がいるのですが…」
編集長の渡辺宛に届いた一通のメール。
このメールに書かれていた“紹介したい人”とは、SHOWROOM株式会社に勤めながら、29歳という若さで急性リンパ性白血病を患い、現在も病と闘いつづける蝦名聖也(えびなせいや)さん。
人生まだまだこれから。仕事だって一番忙しくて、やりがいに溢れる時期。そんな充実した毎日の真っただ中に、未来を見失いかねない、死と隣り合わせの病を宣告されてしまったら…。
編集部は、蝦名さんの想いを伝えるサポートをしたいと思い、彼に質問を送ってみました。
「R25世代に、何を伝えたいですか?」
この問いに対し、送られてきたテーマの数は、実に20以上。
その熱量とまっすぐな気持ちに心を動かされた編集部は、彼の想いをコラムという形で届けたいと思いました。
この連載を通じて、蝦名さんが病気を通じて手に入れた「今の自分をもっと幸せにする力」の大切さが伝われば幸いです。
余命宣告をされた僕が、残りの人生に出した答え
新R25をご覧のみなさん、はじめまして。蝦名聖也と申します。
僕は、29歳で白血病となり、余命3カ月と宣告されました。
余命を宣告された当日は、“死”というものがすぐそばにあると思うと、悔しくて辛くて悲しくて、泣いても泣いても涙が止まりませんでした。
家族に「今日だけは泣いてもいい?」と言って一日中泣いたことを思い出します。
しかし僕はこれまで、「過去の出来事をネガティブに考える時間があれば、今の自分にできることを、未来の自分ができることを考える」というスタンスを大切にして生きてきました。
だから翌日には思考を切り替え、これからの自分の命や時間について深く、前向きに考えていました。
僕は残された“命”をどう使っていくべきか。人生とは、生きるとは、幸せとはなんなのか。
余命宣告をされると、「死ぬまでにやりたい100個のこと」などのリストをつくり、それを潰していくことで後悔のないように余生を全うしよう、と考える方も多いかもしれません。
しかし、僕が残りの人生に出した答えは、少し違うものでした。
僕は、今まで出会った人たちの未来に自分も存在していたい。
僕が大好きな家族や友人、会社の仲間たちは、これから新たな道に進み、家族を持ち、公園を幸せそうに散歩するおじいちゃんおばあちゃんになっていく。
でも、その瞬間に僕が存在していなければ、その姿を自分の目で見ることはできない。
幸せな未来を想像するだけではなく、その未来に存在して、温かい気持ちになりたい。そう強く思いました。
だから、どんな困難が待っていたとしても必ず生きつづけると決めたのです。
そう決心してから、InstagramやFacebookでいまの自分を発信することも始めました。
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僕は、自分のことをとても“幸運な人間”だと思っています。
「白血病になったのになぜ?」と、みなさんは思うかもしれません。でも、僕の人生は本当に幸運続きなのです。
余命宣告までされた僕が、ここまで思えるようになったのはどうしてか。
それは、たくさんの人の想いに触れることによって、自分の心境が変化していったからです。そんな“白血病になってから気がついた大切なこと”を、このコラムを通じて伝えたいと思っています。
僕のメッセージが、みなさんの“前向きな心をつくる”きっかけとなれば幸いです。
〈編集・構成=宮内麻希(@haribo1126)〉
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