

「ジャニーズが思春期の苦悩を救ってくれた」
ビジネスマンこそジャニーズにハマるべき!? “元祖ジャニオヲタ男子”が語る偏愛の20年
新R25編集部
イケメンの代名詞でもある「ジャニーズ」。TVに映画に舞台と、彼らの活躍の場は多岐にわたり、多くの女性のハートをわしづかみにしています。
基本的には女性ファンが多いはずですが、なかにはジャニーズを愛する「ジャニヲタ男子」も存在するよう。
なかでも、自らも「オーディションを受けてから14年。今もジャニーズ事務所からの電話を待っている」と公言し、人生の多くをジャニーズに捧げているのが、「元祖ジャニヲタ男子」との肩書きを持つ霜田明寛さん。
彼はなぜジャニヲタになったのか? なぜ同性のアイドルにそこまで惹かれるのか? R25世代の皆さんに、その「偏愛」ぶりをご紹介します。
〈聞き手:近藤百合菜(新R25編集部)〉
【霜田明寛(しもだ・あきひろ)】1985年生まれ。永遠のオトナ童貞のための文化系マガジン『チェリー』編集長。『パンチラ見せれば通るわよっ!?』など20代で3冊の就活本を出版。2009年に元祖“ジャニヲタ男子”として『SPA!』紙面で紹介された。現在はcakesにて『ジャニーズは努力が9割』を連載中

近藤
今日は霜田さんのジャニーズへの偏愛ぶりを聞きにきました!存分に語ってください。

霜田さん
任せてください! 近藤さんはジャニーズファンですか?

近藤
いや、そうでもないですね。

霜田さん
そうですか。では今日が記念すべき、ジャニーズファンへの第一歩の日ですね。ようこそ、ジャニーズの世界へ!!

近藤
は、はい。(ちょっと怖い…)
「ジャニーズはさまざまなカルチャーへの入り口になる」

近藤
まず、どうして霜田さんはそんなにジャニーズが好きなんですか?
私の周りの女子たちは、「そこまでカッコよくない」みたいなことを言ってる子も結構いるんですけど…

霜田さん
出ましたね。
僕の考えでは、ジャニーズを「ブサイク」なんて批判するのは、かなり的外れだと思っています。

近藤
と言いますと?

霜田さん
アイドルたちの“努力”と、ファンがそれを一緒に体験できるストーリー性が何よりの魅力なんです。
AKB48だって、最初は「かわいくない」なんて言われることも多かったけど、すぐにみんなが熱中したでしょ?
「顔の良し悪し」なんて主観でしかないし、そんな批判はもはや意味がないですよ。

近藤
「顔がいい」だけで応援してるわけじゃないと…

霜田さん
それに、すべての人間がそうであるように、歳を重ねるごとに内面の成長が外見に出てくるので、日々努力を重ねているジャニーズの人たちは、客観的に見てもみんないい顔になっていくんです。

霜田さん
さらに、ジャニーズの大きな魅力のひとつは、まず「さまざまなカルチャーへの入り口となってくれる存在」だということです。

近藤
カルチャーへの入り口?

霜田さん
ジャニーズは、楽曲や舞台などに、かなり豪華で個性的なクリエイターを起用することが多いんです。
たとえばKinki Kidsのデビューシングルは、音楽界の超大御所である松本隆・山下達郎による作詞作曲。
SMAPの楽曲でも、2005年当時気鋭の脚本家だった宮藤官九郎が作詞家として起用されたことがありました。

近藤
「アイドルの曲はクオリティは二の次」みたいな偏見がありましたけど、そうではないと。

霜田さん
そう! ジャニーズが出演するミュージカルの舞台演出も本当にすごいんですよ。
それらに触れるうちに、映画や舞台などのサブカルチャーにハマる人も多い。だから「カルチャーへの入り口」なんですね。
あまり知られていませんが、ジャニー喜多川さんの舞台演出も超一流なんですよ。「最も多くのショーをつくり上げた人物」としてギネス認定されているほどです。

近藤
へえ…!

霜田さん
僕は東京五輪の開会式の演出はジャニーさんにやってほしいと思っていて。
これを言うと絶対ヤバイヤツだと思われるんですが、「ジャニーさんが演出をしないなら、東京五輪は中止したほうがいい!」といろんなところで主張してるんですよ(笑)。

近藤
(徐々にヤバさが出てきた…)
「周りの同級生がつまらない」思春期の苦悩がジャニーズへの偏愛を加速させた

近藤
霜田さんが最初にハマったきっかけはなんだったんですか?

霜田さん
僕は「中居くん(SMAP・中居正広)」からですね。
小学3年生のときに中居くんが出演してるドラマ『味いちもんめ』(テレビ朝日系)を見てたんですけど、ドラマ以外にバラエティ番組や歌番組にも出ていて、トークやダンスもうまい。
「こんな何でもできる大人がいるのか!」ってすごい衝撃だったんですよ。そこから20年以上、ずっとハマってますね。

近藤
子どものころにジャニーズをテレビでよく観てた…ぐらいなら多くの男性にも当てはまると思うんですが、思春期ぐらいで興味を失う人が多そうです。
霜田さんは中学・高校時代はどうだったんですか?

霜田さん
僕、中学生のときに猛勉強して、「日本一偏差値の高い共学高校」に入学したんですよ。
でも、それぐらいの時期にありがちだと思うんですけど、周りの友人たちを見て「つまんない人ばっかりだな」って思っちゃったんです。
そんなときに山下智久さんをはじめとする同世代のジャニーズが活躍しているのを見て、「“偏差値高い高校に通ってる”ことに誇りをもってるだけで行動をしないヤツらより、ジャニーズのほうがよっぽど世の中に価値を提供してるじゃないか!」って強く感じたんですよね。

近藤
思春期のモヤモヤをジャニーズへの愛につなげたんですね…!

霜田さん
そう。「同世代として、ぼくも頑張らなきゃ」って。
そこからはかなり“偏愛”が加速しました。学校から家帰って、寝るまでの7時間ぐらいずっと録画した『ザ少年倶楽部』(NHK BS。おもにジャニーズJr.が出演する音楽バラエティ番組)を繰り返し観るみたいな生活でしたね。
楽しそうに語る霜田さん

近藤
女の子たちからキャーキャー言われるジャニーズたちを見て、「ケッ」みたいな気持ちになることはなかったんですか?

霜田さん
なかったですね。当時なぜか、ジャニーズが童貞を演じることが多かったんですよ(笑)。
『木更津キャッツアイ』(TBS系)の櫻井翔くんとか、『Stand Up!!』(TBS系)の二宮和也くん・山下智久くんが童貞の役をやっていて。
実際童貞なわけはなかったと思うんですけど(笑)。思春期のモヤモヤを“共感”によって解消できてたんです。
Kinki Kids・堂本剛くんの著書をオススメしてくれる霜田さん
霜田さんはその人の人生にぴったりなジャニーズを「ソムリエ」できるらしい

近藤
霜田さんの偏愛ぶりがよくわかりました。
私のようにまだジャニーズにハマれてない人は、何から見はじめればいい…とかってありますかね?

霜田さん
そういう人は、僕の特技「ジャニーズソムリエ」を体験してください!
突然ワイングラスを机に置きはじめた霜田さん

近藤
!?

霜田さん
これまでの人生に関する質問をいくつかするので、その答えをもとにオススメのジャニーズタレントを提案します。
ではまず最初に、今までに付き合った男性の数を教えてください。

近藤
はい…!?
がっつりプライベートな質問をされて動揺する近藤

霜田さん
次の質問です。「友達を大切にする男性が好きですか?」

近藤
そうですね。「友達を大切にできない人は私のことも大切にできない」と思います。
その後も、近藤の内面を探るような質問が10問ほど続き…

霜田さん
ありがとうございます、質問は以上です。
…人には必ず運命の人がいるように 、あなたにもぴったりのジャニーズがいるはずです。

近藤
(ごくっ…)

霜田さん
あなたにオススメのジャニーズは…ジャニーズWESTの重岡大毅くんです!!

近藤
その心は!?

霜田さん
まず基本的に「イケメンが好き」だということと、これまで付き合った人数の少なさから言って、一度、グループでセンターをしている王道イケメンを追っておくべきです。

近藤
なるほど…!

霜田さん
そして、「仲間を大切にする人が好き」と強調していました。
重岡くんは、一度4人でのデビューが決まっていたにもかかわらず、「Jr.時代から一緒にやってきたメンバーも入れて7人で活動したい」と事務所に直談判して、ジャニーズWESTのメンバー体制を4人から7人に増やしたんです。

近藤
それはたしかに仲間を大切に思っていないとできない行動ですね…! 男気があって素敵!
重岡くん…チェックしてみます。
的確な“ソムリエ”ができて満足そう

近藤
『新R25』読者の男性はどうでしょうか? オススメしたいジャニーズがいれば教えてください。

霜田さん
『新R25』の読者ということは男性ビジネスマンが多いんですよね。
たとえば、「仕事をするうえで、自分のキャリアプランを立てるかどうか」でタイプ分けしてみましょうか。
キャリアプランを立てて、ちゃんと未来予想図から逆算して行動する人はSMAP・木村拓哉さん。反対にプランを立てず、割と出たとこ勝負な人は、Hey! Say! JUMPの伊野尾慧くんをチェックしてみるのがオススメです。

近藤
それはなぜでしょうか?

霜田さん
木村さんは1993年にドラマ『あすなろ白書』(フジテレビ系)の主演をオファーされました。でも、自分の演技者としてのキャリアプランを考え「ここで主演するのは違う」と断ったそうなんです。
「自分は数年後、役者としてこのポジションにいたい」「このCMに出ていたい」と詳細な計画を語ったらしいんですよ。

近藤
まだ若いときにですよね…。主演を断ってしまうなんてすごいですね。

霜田さん
反対に伊野尾くんは、マイペースというか。明治大学に通ってたころ、タレントとしてではなく「大学生」として被災地へのヒアリングなどをおこなっていました。ジャニーズというより普通の学生じゃないかと思ってしまうんですけど(笑)。
でも、「人に話を聞く経験」が、今『めざましテレビ』などの取材で生かされているそうです。結果的に経験を財産にできちゃうタイプなんですよね。

近藤
なにが役に立つか、わからないですね。

霜田さん
ホントですね。
ほかにも、ビジネスマン的な視点でジャニーズタレントたちを見ていると、必ず「自分を重ね合わせられる」存在が見つかるはずです。
男性こそジャニーズを“偏愛”してほしいと思います!
霜田さんのジャニーズ偏愛のウラには、思春期の苦悩などが原体験としてあるよう。
「ジャニーズを偏愛しつづける、元祖ジャニヲタ男子」ときいて、「いったいどんな変わった人なんだろう」と思ってしまっていたのですが、お話を聞いてみると、むしろ自分の“生き様”を重ね合わせられる男性のほうが、ジャニーズにハマるべきなのでは?と思ってきました。
私はさっそく、重岡くんの出演映画『溺れるナイフ』を観てみます!
〈取材・文=近藤百合菜(@lilyna1221)/撮影=天野俊吉(@amanop)〉

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