「こんなツイートをしたんです」
「出したくなかったグラビア」もこうやってプラスに変えた。私の失敗の活かしかた
新R25編集部
唯一無二の“モテクリエイター”として、ティーン層を中心に絶大な支持を集めるトップインフルエンサー・ゆうこす。
彼女がSNSで紹介した商品は売り切れ必至。SNSアドバイザーとして多数の講演活動を行いながら、スキンケアブランドも立ち上げる起業家としての一面も持つゆうこすは、なぜ大きな影響力を手に入れることができたのか?
その答えとなる戦略のすべてが詰まった新著『共感SNS 〜丸く尖る発信で仕事を創る』より、SNSでファンを獲得するために大切なことを教えてくれる2本の記事をお届けします。
失敗は前向きに発信して、プラスの注目に変える
「アンチが現れたら怖いから……」
「失敗するのが怖いから……」
SNSが怖い。そういう人も少なくないと思います。
けれど、「むしろ失敗ってあった方がいい!」「それすらも発信した方がいい!」と言うと、どう思いますか? 噓だろうと思われますか?
失敗があった方が、むしろそのストーリーは面白くなります。最初からずっと成功し続けている話なんて、ヒットしません。
それに、失敗しない人間なんていないと誰しもわかっているので、そこをさらけ出すことで人間味を感じてもらえます。
ただ、その失敗をネガティブに書くのでは意味がなく、見てくれている、応援してくれているフォロワーさんを楽しませる意識を持つことが大事です。
「今回〇〇で失敗しました。ご迷惑をおかけしてしまった方々、本当に申し訳ございません。今、その失敗を踏まえて□□に挑戦しています!」
「前回の失敗の〇〇が、少しずつ改善されています! もしアドバイス等あったらコメントお願いいたします!」
失敗は必ず前向きに、かつフォロワーを巻き込みながら発信すると決めておくと、失敗はむしろプラスの材料になります。
失敗が怖い人も、「漫画のストーリーを生きている」と思えば、楽しみながら考えられるはず。それによってフォロワーの熱量も上がりますし、自分自身ポジティブな性格になってくるので、オススメです。
ここで、私がとても感動したプレスリリースを1つご紹介させて下さい!
「ズボラ旅」という旅サービスを打ち出した初日に、想像の何倍もアクセスが殺到して顧客対応ができなかったHotspringという会社は、なんとその数時間後に、謝罪プレスリリースを発信したのです。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000033777.htmlズボラ旅、パンクの解消と今後についてのお知らせ
◆本当にごめんなさい!
まず『ズボラ旅』のリリース直後から多くの方にご相談をいただいたにもかかわらず、対応しきれなかったことにつきまして、あらためてお詫び申し上げます。
対応しきれなかった理由は、わたしたちの準備不足によるものです。わたしたちは『ズボラ旅』は素晴らしいコンセプトであると信じていたつもりでしたが、結果として想像以上の反応をいただくことになってしまい対応が追いつかなくなってしまいました。
今後同じことが起きないように、『ズボラ旅』チームの体制強化と対応フローの改善を継続して実施しております。
最近ではパンク状態は解消しており、受付時間中にいただたいたご相談に対しては、当日中に何かしら返信できている状況です。
また、日ごとに1日あたりの受付できる人数を増やすことができております。またサービスの質も向上できているものと自負しております(ありがたいことに、お褒めいただける機会が増えていることを実感しております)。
そのリリースには誠実な謝罪・失敗の理由・現在どのように改善しているのかが細かく正直に書かれていて、私はこの文章を見て「なんて素敵な会社なんだろう」と一気にファンになりました。
SNSで検索してもこの件で怒っている人より笑ってネタにしたり、応援していたりとポジティブな受け止め方をしている人の方が圧倒的に多かったのです。
失敗を前向きに発信するって、企業では難しそうに思えますが、やっている会社がかなり少ないからこそ、やり方次第で逆にポジティブな注目を得られると思います。
ぜひ参考にしてみて下さい!
「出したくなかったグラビアDVD」もこうやってプラスに変えた
繰り返しになりますが、漫画と同じで、失敗や困難があるほどその「ストーリー」は面白くなります。試練を主人公が乗り越える様子こそ、読者が読みたい部分だからです。
だから、SNSでもマイナスはむしろあった方がいい。そういう部分も知ってこそ、皆さんのストーリーを見ているフォロワーは応援したくなるのです。
私がそのことを強く実感したエピソードがあります。
実は私、2017年にグラビアDVDを出しているのですが、本当は出したくなかったんです。
当時は既に女性に向けてモテ情報を発信していたし、自分で会社も設立して、初めてのスタイルブックや書籍の発売も決まっていた。
女性ファンが増えてきて、発信者としてのポジションをようやく確立できた頃でした。
そんな私がいきなり水着になったDVDを出したら、女の子のファンがびっくりしてしまうと思ったし、自分がやりたくない方向性の仕事が世に出てしまうことにすごく抵抗がありました。
でも、アイドルを辞めて間もない、まだ自分の方向性もわからなかった時にOKをしちゃっており、決まった以上は仕方ない。
変えられないことを変えるよりも、この失敗を次に活かそう!と考え方を変えました。
応援してくれているファンの皆さんには、きちんと私の気持ちを自分の言葉で伝えたいと思ったので、当時こんなツイートをしました。
1年前はやりたくないことも嫌なこともやっていたけど、たった1年ですごく成長できたんだよ、こんなに変われるんだよ、と私を応援してくれる女性ファンに伝えたかったのです。
結果的に、このDVDによってファンが減ることはなく、むしろ「ゆうこすにもこんな時期があったんだね」「私もゆうこすみたいに頑張りたい!」と共感してくれる女の子のファンがものすごく増えたんです。
ちょうど同時期に主催していた「やりたい事をやって生きたいの」という事務所所属タレントのオーディションには、なんと4000人もの女の子が応募してくれました。
このオーディションは、芸能のお仕事をしたい女の子たちに騙だまされて欲しくない、という想いがあって開催したのですが、私自身が騙された過去があることを公表した(ツイキャスではより詳細に語っていました)ことで、より「重みのある言葉」として受け止められたのだと思います。
過去の失敗も隠さずに見せて、今自分がやっていきたいことをきちんと自分の言葉で伝えることができれば、プラスにできる。むしろ失敗があることで、「共感」が「応援」に変わるんだと、この時ほど、そのことを強く感じたことはありません。
完璧な姿だけを見せるのではなく、新しいことにチャレンジする時も、失敗した時も、全部見せて自分の「ストーリー」にしてしまう。
そのたびに、フォロワーの「好き」は増していくのです。
失敗の投稿はストーリーづくりのために残しておく
考え方が変わると、昔のツイートやブログの投稿を削除したくなることがあるかもしれません。
人間、生きていれば成長もするし、時には間違うこともあります。感情が高ぶって、尖った発言をしてしまうこともありますよね。
でも、過去の投稿を消してしまうと、せっかくのストーリーが見えづらくなってしまいます。そして、SNSは何度失敗しても、やり直すチャンスを与えてくれる場所でもあります。
消したくなった時は、過去のツイートを引用リツイートして訂正したり、「今はこう思います」と発言したりして、軌道修正すればOK!
その方が成長が見えて、フォロワーからの信頼が高まります。
最初から完璧なスタートを切る必要はありません。
それよりも、失敗も成功も繰り返して、つねに夢に向かってアップデートしていきたい、という姿勢を見せていくことの方がずっと信頼を得られるという意味で、大事です。
皆さんがもし失敗したとしても、明確な目標やビジョンを持って進んでいれば、フォロワーの人たちもそこに向かって一緒に進んでいきたい、夢を実現する様子を見届けたい、と思ってくれるようになります。
皆さんの行動全てが、フォロワーにとって自分事化していくのです。
そして、その過程で生まれる「応援」の熱は、自分が発信していくうえで、とても大きなモチベーションになってくれるのです。
失敗は誰かにとって「価値ある情報」になる
SNSで「これから○○○をやっていきます!」とフォロワーに向けて大々的に宣言してみたのに、失敗してしまった。
こんな時、あなたはどうするでしょうか?
失敗した自分を恥ずかしいと感じる? うまくいくかどうかわからないのに宣言した発信を消して、なかったことにしてしまうでしょうか?
いいえ、そんな時こそチャンスなんです!
先ほど「失敗」もストーリーとして見せれば「応援」に変えられる、というお話をしましたが、失敗をSNSで公開する効果はそれだけではありません。
「失敗」は「価値ある情報」にもなるのです。
ここまでも書いてきた通り、私は見切り発車で発信してしまうことが多いので、失敗もたくさんあります。
その一つが、Instagramに新規導入された動画投稿機能「IGTV」を初めて使った時でした。
SNSを愛する者として、新サービスが出たら誰よりも早く使ってみることを信条にしている私は、IGTVも、導入が発表されたその日に早速試し、動画を投稿してみました!
ところが、初めてのツールはとにかく使い方がわからない。
画角のサイズ感を間違えて文字が見切れてしまったり、テンポ感が悪く離脱率が多かったり。完成度の低い動画には「あまり面白くなかった」というコメントが寄せられる始末。
『SNSで夢を叶える』という本まで出して、SNSの使い方を指南している立場なのに、完全に失敗してしまったのです。
正直、恥ずかしかったし、とても悔しい思いをしました。
あまりに悔しかったので、すぐに使いこなしてみせると使い方を必死で研究。
翌日には、IGTVの利点やオススメの使い方、私が失敗した点や、他人からは見えないエンゲージメントのデータなどをまとめ、画像付きで詳細にnoteに投稿しました。
その「IGTVをいち早く使って分かった勝ち方」という記事は瞬く間にバズり、なんと英訳されてアメリカのInstagram社の人にまで届くことに。
この記事をきっかけに、「日本にはこんなインスタグラマーがいるのか!」と認識してもらったようです(Facebook Japanの方に教えていただきました)。
さらに、その失敗を踏まえて、すぐに2本目の動画も作成。
すると、また新たな失敗が見えてきたので、1本目の記事を投稿した4日後には「IGTVをもう1回使ったらもっと分かった勝ち方」という2本目の記事をnoteに投稿しました。
私は何事も、最初に発信した人が勝つ!と信じています。
まだ誰も挑戦していないフィールドは、完全なブルーオーシャン。だから、みんなが「どう使おう」「失敗したくない」と悩んでいる間に、どんどん挑戦して失敗したい。
たとえクオリティが低くても、一番先に情報を出せれば、それだけで目立てるし、圧倒的なチャンスがあると思うんです。
ただでさえ挑戦する人が少ない中、つまずいた問題と、その解決法まで合わせて発信できる人はほとんどいません。おそらく、100人いたら、挑戦するのは10人くらい、改善策まで赤裸々に発信できるのは、うち1人くらいの割合でしょう。
となると、その「失敗」は、これからその機能を使いたいと思っている人みんなにとって「有益な情報」になるのです。
情報力の高い失敗って、めちゃくちゃカッコいいですよね。だからこそ、私は「失敗」はお金を払ってでも買いたい!そう思っています。
でも、その情報を発信するのが、失敗してから1カ月後では意味がありません。失敗したら即検証して、その解決策までセットですぐに発信するからこそ「価値のある情報」になる。
私がスピードを重視する理由はここにもあるのです。
『共感SNS』にはSNSで生きていくためのノウハウが満載!
「ゆうこすはただのインフルエンサーじゃない、次世代の起業家だ(堀江貴文)」
「“私らしく”生きる。ゆうこすとは、その尊さと方法論を同時に示してくれる、唯一無二の教科書である(前田裕二)」
「応援される人になる」のが成功の最短ルート。
『共感SNS』は、失敗も成功も味わったゆうこすだから語れる、SNSでのファンづくりから仕事を切り拓くまでのすべてを教えてくれる1冊です!
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