ビジネスパーソンインタビュー
高橋ゆづき著『笑いながら稼ぐ女』より
年商1億を稼ぐ元グラドル経営者が語る「日本人に足りない2つの能力」
新R25編集部
女優として、朝の連続テレビ小説『すずらん』(NHK)や『キッズ・ウォー3』(TBS)に出演。グラビアアイドルとしても活躍していた高橋ゆづきさん。
彼女は、芸能界引退した後に起業し、現在は貿易で年商1億円を稼ぐ若手経営者になっています。
一見華々しい経歴の高橋さんですが、実は芸能界引退後、スナックやパチンコ店のアルバイトで生活費をなんとか捻出する極貧生活を送っていたそう。
そんなさなかに多くの経営者に出会ってビジネスを学び、億を稼ぐ経営者として這い上がったと言います。
今回は、そんな高橋さんの半生が記された著書『笑いながら稼ぐ女』より、「日本人に足りない2つの能力」についてご紹介。
高橋さんが海外を飛びまわるなかで学んだノウハウを、さっそく見ていきましょう!
日本人に足りない能力①「マネーリテラシー」
海外でビジネスをするなかで、日本人には足りない「マネーリテラシー」を学ぶことができました。
そもそもマネーリテラシーというのは、金融商品やサービスの選択、生活設計などで適切に判断するために最低限に身に付けるべき金融や経済についての知識と判断力をいいますが、日本人のほとんどは「知識」だけに留まり「判断力」がない人が多くいます。
そのために騙されてしまう人も多く、海外ビジネスで成功できる人も少ないのです。
お金があるがゆえに、そしてマネーリテラシーがないために、なんちゃらコインといった“投機”に走ってしまい、増えてはいるけど手元に残らないお金になってしまったり、結局損をしてしまったり…。
「月利○%」という目先の利益ばかりにフォーカスしてしまい、だまされたり…。
そんな人がこの国にはたくさんいます。
つまり、日本人はお金を「稼ぐ」「増やす」までは注力するけれど、「守る」ことができないんです。
世界の富裕層は必ず「守り」から固めます。
出口が明確な投資しかやりません。
「稼ぐ」「増やす」は二の次で、「いかに資産を守れるか?」を考えたうえで投資にエントリーするのです。
今、あなたの手元に100万円があるとしましょう。
「子供たちのために置いておこう」「老後のために置いておこう」
そう考える人が多いと思います。
しかし、その“置いているだけのお金”は、“そのままどうにもならない”んです。
物理的に減りはしませんが、増えもしない。
しかし、世界的に見たらどんどん価値が下がっていくばかり…。
「お金は“価値”として見なければいけない」ということです。
「お金を置いておくだけ」…それは、“お金の本当の力”を知っていないことになります。
お金は「預金する」。この考え方こそが、そもそも今の時代では間違っています。
銀行に預ける行為は預金でもなく、日本円に「投資」しているのと同じですから。
それは、銀行が私たちの預けたお金の大半を、貸付と国債購入に利用しているからです。
すなわち「銀行預金=投資」です。そう考えれば、投資というのを身近に感じませんか?
あなたの資産を守るために、これからは分散投資をしていかなくてはなりません。
銀行は違えど、同じようなところにまとめてずっと預けている…なんて損なことをしているのではないでしょうか。
確かに昔は日本でも増える時代がありましたが、今は500万円を20年間日本で預けて
も、503万円程度にしかなりません。
その一方で、アジアに目を向けてみたら、定期預金で金利が5%つく国もあるんです。
もちろん、条件やカントリーリスクを考慮しなければいけませんが、資産を守る方法はあるのです。
日本人に足りない能力②「華僑式チームワーク」
私が今の海外ビジネスを始め、多くのビジネスパートナーと知りあうことから得たのが、「華僑式のチームワーク」という発想です。
世界中にあるチャイナタウンは、どこも中華料理店だらけなのに、それぞれの店は潰れ
ることなく繁栄しています。
これは、日本人に欠けている“ある部分”が長けているからなのです。
ここであなたに質問!
もしあなたがラーメン屋さんを営んでいたとして、あなたのお店の目の前にラーメン屋
さんができたらどうしますか…?
きっと多くの人は「なんでここに作ったんだよ!」と怒りを覚え、潰しにかかろうとす
るでしょう。
しかし華僑の人々は「横のつながりを大事」にし、潰しあうのではなく協力してビジネスを拡大し、「コミュニティの力で守りあっている」んです。
ですから、チャイナタウンがたとえすべて中華料理店でも、廃ることなく繁栄しているのです。
私たちもそんな華僑の方々のチームワークにならい「横のつながり」を大事にしたビジネスを心掛けています。
今展開している仕事でも、競合している方々から、「これからプロモーションをするので、どうぞ私たちを紹介してください」とお願いされることがあります。
普通、「競合ならば遠慮しよう」「プロモーションに協力するなんてもってのほか」と思いがちですが、私の周りのビジネスパートナーたちはみんな快く引き受けます。
逆に、私たちもプロモーションをしたいときはその方々にお願いをして、引き受けてもらっています。
なぜかというと、個々の属性があるんです。
同じビジネスを行う人でも、得意分野や強み、性格に至るまで違います。
でも、相手にするお客さんは同じ人です。
だから、力を合わせることによって、互いの新規の見込客が循環していき、ビジネスチャンスにつながっていくわけです。
同じような分野の人や「この人みたいになりたい」という人は、ライバル視するんじゃなくて、仲良くなりに行け──それが華僑の発想なのです。
争いは全然起こりません。
「今、どんな感じ?」といった懐を探るような会話もお互い普通にあります。
それでも誰かに抜け駆けされるわけでもなく、私の周辺ではみんなお互い均等に儲かっているような印象です。
「競合」と言えど、「戦友」のような感覚です。
たとえ新規参入があったとしても、新しい仲間が増えて、販路が広がってうれしいというような気持ちになります。
私はかつて、物販をほぼ独学で、そして家の中で一人っきりでやっていました。
その後、リサーチツール開発者・Hさんと出会い、多くの人脈を得、物販のノウハウや知識を“伝える側”へと転身したのですが、それと同時に主である物販は、人脈によって得たビジネスパートナーに任せるようにしました。
今ではそれも「貿易業」といえるまで発展しています。
人に任せることによって、私個人は“時間と最強の仲間”を得たのです。
一人でビジネスをすることをやめ、チームで取り組むことで収入も、時間も、そしてそのビジネスパートナーがもたらした更なるビジネスの可能性をも、今まで以上に得られるようになりました。
人に任せると言っても、押し付けではありません。
それぞれの分野にはちゃんとしたプロが必ずいらっしゃいます。
そんな方々とパートナーとして組むことが、実は商売を成功させる近道だということに気づいたんです。
それによって、自分のやるべきことが鮮明になり明確になるからこそ、自分の強みに集中できるようになりました。
チームワークの面では、実は当たり前なのに、日本人ではなかなか気づかないことを、私は何人もの華僑の方々からたくさん教えていただきました。
競合とは仲良くなり、自分より長けている人に仕事を任せることで、最短でビジネスが動く。
そして何より最強なパートナーができ、チームになっていく。
それが「華僑式ビジネス」の是非に対する最終的な答えなのではないかと思うのです。
高橋ゆづきは、なぜ1億稼ぐ女になれたのか
極貧生活から数年で年商1億まで登りつめ、世界で事業を展開する高橋さん。
ビジネスのことをまったく知らないなか、ユニークな経営者たちとの出会いを経て、経営者としての才能を開花させていきます。
その過程が記された『笑いながら稼ぐ女』は、今の生活に対し「このままでいいのか」と不安を持つ方におすすめの一冊。
高橋さんの人生を変えたビジネスの学びを、ぜひインプットしてみてください!
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