ビジネスパーソンインタビュー
MB著『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編> 』より
「7:3」の大原則で誰でも簡単におしゃれになれる。MB直伝、メンズファッションの基礎
新R25編集部
「休日に着る服がない」という悩みを持つビジネスマンはどのくらいいるのでしょう?
平日はスーツやビジネスカジュアルなファッションですませているけど、いざ土日に友人と外出となったら服装が決まらない。ファッションを学ぼうと思っても何から始めればいいかわからない。
しかし、ファッションバイヤー・ファッションアドバイザーであるMBさんによると、そんな悩みはある「大原則」を抑えておけば解決するんだとか。
そんな、ユニクロやGUなどのファストファッションでも十分におしゃれに見せられるというMBさんのロジックは、新著『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』で解説されています。
新R25では同書より、ファッションの大原則・冬のコーディネートのポイントを抜粋。今からでも間に合う冬のおしゃれを学びましょう。
おしゃれに見える大原則「ドレス:カジュアル=7:3」
多くの人は誤解しがちですが、おしゃれとは「アイテム単品」ではなく、「全体の着こなし」によって決まります。
ユニクロだろうが無印良品だろうが着こなし次第。ですが、そこには「客観的におしゃれ」に見える「法則」が存在します。
その中でも大原則といえるのが「ドレスとカジュアルのバランス=7:3」の法則です。
ジャケット=ユニクロ/Tシャツ=ユニクロ/パンツ=ラウンジリザード/靴下=ユニクロ/靴=ビカーシ
日本人は胴長短足で童顔が多く、欧米人に比べて幼く見えがち。
欧米人であれば5:5で済むその比率を、日本人は少しドレスに寄せて、7:3を意識すると、洗練された大人っぽさがでて、おしゃれに見えるのです。
「ドレス」とは礼装であるスーツをイメージしてもらうとわかりやすいでしょう。アイテムでいえばテーラードジャケット、スラックス、シャツ、革靴、レザーバッグなどです。
対して「カジュアル」とはアメカジに代表されるリラックススタイルのこと。アイテムでいえばブルゾン、スウェット、デニム、スニーカー、Tシャツ、リュックなどになります。
このほか、素材や色味、シルエットなどでもドレス感やカジュアル感を調節することが可能です。
客観的に見ておしゃれな「街着」を成立させるには、ドレスライクなスラックスにカジュアルなパーカーを合わせるなど、適度な「緊張感」と「余裕」を併せ持ったスタイルをつくることが、最も手っ取り早くて重要です。
7:3という、日本人に適した配分を意識することで、おしゃれは簡単にできるのです。
「ボトムスからそろえる」
おしゃれになりたいと思ったとき、多くの人が「まずこれから!」とばかりに、ジャケットなどのトップスから買おうとします。
しかし、これは大きな間違い。初心者であればあるほど、最初に買うべきアイテムはボトムスなのです。
コーディネートは主にトップスとボトムスで構成されます。確かにトップスは顔に近くて目立つため、「大きく印象を変える」効果があります。一方、ボトムスはというと、「印象を整える」効果があるのです。
多くの人が「なぜかサマにならない」と悩むのは、土台の印象が整っていないのにもかかわらず、トップスだけを変えているからです。
逆に印象が整った状態であれば、トップスを新しく買う必要すらないのです。
パーカー=ユニクロ/パンツ=ユニクロ/靴下=ユニクロ/靴=ビカーシ
では、具体的にどのようなボトムスを選べばいいのか。
初心者がまず買うべきは、ユニクロのテーパードスラックスかスキニー。どちらも膝下が細身になっており、シルエットの基本である「I」「Y」ラインをつくりやすいのです。
また、色は黒がおすすめ。「細身の黒」はドレスライクなスーツのスラックスを連想させます。トップスにパーカーやTシャツなどのカジュアルアイテムを持ってきても、ドレス寄りをキープできるのです。
最後に注意点です。裾に生地がクシャクシャたまると、ルーズな印象になってしまいます。こういった場合は、ロールアップでもいいので、裾まわりがすっきり見えるように調整しましょう。
「モノトーン+1色に抑える」
最後のルールは色についてです。
ここでもスーツを思い浮かべてもらえばわかりやすいのですが、礼装の色使いは基本的に黒と白、あるいはグレーで構成されます。
したがって、コーディネートで使用する色を、これらモノトーンに抑えればよりドレスライクな印象に、色数を増やしたり、強い色彩のものを使ったりすればよりカジュアルな印象になるのです。
そのため、初心者はコーディネートに使用する色を「モノトーン+1色」に抑えるようにしましょう。
ジャケット=ユニクロ/ニット=ユニクロ/パンツ=ユニクロ/靴下=マルコモンド/靴=ユニクロ
また、色の彩度と面積もドレスとカジュアルのバランスに影響します。
彩度の高い、鮮やかな赤や青はカジュアル感が非常に強く、ジャケットやコートのように面積の大きいアイテムには適していません。
一方、黒に近いブラウンやネイビーはジャケットなどに使っても、そこまでカジュアルな印象にはなりません。
ただし、彩度の高い色でも、バッグやブレスレット、キーホルダーなどの面積が小さいものであれば、カジュアルすぎる印象を抑えられます。
「モノトーン+1色」のルールに加えて、この「彩度の高い色を使う場合は面積を抑える」ということも覚えておくといいでしょう。
そのほか、色の見え方を左右するものとして、「素材」にも注意しましょう。
スーツのようにシワ感がなくツヤのあるものがドレスライク、デニムのようにガサッとしたものがカジュアルライクに見えることを頭に入れておくことも大切です。
おしゃれに見せる冬のファッション
どうしても地味なコーディネートになりがちな冬。
使いやすさを優先して黒などのつい暗い色をチョイスしがちです。それ自体は決して悪いことではないのですが、全身ダークトーンだと飽きやすいのも事実。
そして、おしゃれの基本は「差別化」であり、周囲が一様に黒に染まる時期にわずかでも違う表現ができれば簡単に「おしゃれ」になります。
コート=ユニクロ/カットソー=シティ/パンツ=GU/靴下=マルコモンド
一番、簡単なのはこのように思い切って明るい色を取り入れるコーディネート。
アウターやパンツだと面積が広すぎてバランスがとれないため、インナーに赤やオレンジなど際立って派手な色を使ってみましょう。
上品な華やかさが加わるはずです。
コート=ユニクロ/ニット=ユニクロ/パンツ=ZARA/靴=ナイキ
フレンチカジュアルを思わせる「黒をあえて使わない冬のコーディネート」もあります。
白やベージュなどは黒と違い、膨張色です。体の線が膨らんで見えてしまうと、かっこ悪いため、ボトムスは極細のシルエットを選ぶようにしましょう。
コート・ダウン
アウターの種類は数あれど、ぶっちゃけてしまえば冬は「ロング丈のコート」があれば十分です。
礼装であるモーニングを思い出してもらうとわかりやすいのですが、ロング丈にはドレスライクな印象があります。
加えて、体形をすっぽりと隠し、インナーもほとんど見えないので簡単なコツさえ押さえてしまえば全体のバランスが整いやすいのです。
ここでは覚えておきたいロングコートの着こなしのポイントをいくつかご紹介します。
まず、キャップ・スニーカーなどのカジュアルな小物を合わせることで「仕事着に見せない」ことです。
次に「シルエットを整える」こと。ロング丈のコートは面積があるため、シルエットはYラインに整えるのがもっとも簡単。スキニーやテーパードを効かせたボトムスを合わせるようにしましょう。
ワイドパンツを合わせる着こなしもありますが、初心者が挑戦すると野暮ったくなりがちなのであまりおすすめできません。
ロングコートの選び方としては、まずは無地で黒かグレーのチェスターがおすすめです。ただし、チェスターは首まわりが寂しくなりがちなので、ストールやタートルネックのセーターを合わせるなどの工夫をしましょう。
そのほか、ステンカラーも初心者にはおすすめです。襟があるためインナーも見えにくく、首まわりも寂しくありません。
コート=ガサ/ニット=GU/パンツ=マーカ/靴=Re:
最後にダウンについても触れておきます。
最近のダウンは起毛感があり、シームレスで着ぶくれ感のないものが多く出回っており、かなり着こなしやすくなりました。
ただし、あくまでカジュアルアイテム。特にシルエットには気を配り、細身のパンツとドレスライクなインナーを合わせるようにしましょう。
注意点としては、ダウンの場合はロング丈にしてしまうと少年野球のコーチになってしまいます。お尻くらいまでが目安です。
ダウンコート=ユニクロ/ニット=ユニクロ/パンツ=GU/靴下=アローズ/靴=アディダス
セーター・カーディガン
数あるユニクロの商品の中でも史上最強といっても過言ではないのが「エクストラファインメリノウール」シリーズです。
大資本アパレルというメリットを最大限に生かし、遠目にもツヤがわかるほどの極上メリノ種のニット素材を2000〜3000円台の低価格で売るという、ほかのブランドが真っ青になった逸品。
しかも、家庭用の洗濯機で洗える「マシンウォッシャブル」なのだから驚きです。高級素材であるニットはクリーニングに出すのが普通ですが、これは気軽に洗えるため、Tシャツ感覚でヘビーに着用できます。
肝心のシルエットやデザインも抜かりありません。細身に見える形(特に腕まわりが美しい!)、着まわしやすいシンプルなデザイン、安い、上質、洗える、かっこいい、これ以上の名作はありません。
着こなし方はいろいろですが、一枚で着たり、「Vネック」か「クルーネック」を買って中にシャツを入れる着こなしがスタンダードで初心者にはおすすめです。
ニット=ユニクロ/シャツ=ユニクロ/パンツ=ラウンジリザード
覚えておきたいポイントとしては少々着丈が短めのため、いつも着ているカットソーよりはワンサイズ大きめを選ぶこと。
着丈があまりにも短いと、一枚で着用した際に腰の位置がありありとわかるため、短足が強調されるからです。
紹介した「エクストラファインメリノウール」シリーズは「ハイゲージ」と呼ばれる、極細の毛で編んだドレス感のあるものですが、「ローゲージ」と呼ばれる網目の粗いニットもあります。
こちらはハイゲージに比べるとカジュアルな印象ですが、生地に表情が出るため、地味な印象になりにくいメリットがあります。
コーデを鏡で見て、ハイゲージだとキメすぎ、あるいは地味かなと思ったら、こちらに替えてみるのもいいでしょう。
服選びに悩む人を救う“実践的な”スタイルブック
ファッションに対して決して正解はないですが、最低限の抑えどころを教えてくれる『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』。
気温がどんどん下がっていくこれからの季節のファッションを抑えておけば、外出するのも楽しくなれるはずです。
今回ご紹介したファッション以外にも、オールシーズンのコーディネートや、ちょっとハードルが高く感じる小物などの情報も網羅されているので、ぜひ手に取ってみてください。
ビジネスパーソンインタビュー
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